播磨國総社(兵庫県姫路市総社本町)に、新年の干支にちなんだ「龍(たつ 辰)」をモチーフにした巨大絵馬(横約3メートル、縦約2メートル)が登場した。
地元・姫路市の日本画家、不動貴雄さんが毎年奉納している。2024(令和6)年の巨大絵馬には、天を駆け上がる龍が登場した。
姫路ゆかりの戦国武将・黒田官兵衛にちなんだ個展を同社で開いたのがきっかけで、2016(平成28)年に始まった絵馬奉納。9年目を迎え、“干支ひと回り”まであと3年となる。
十二支を連続作品と見立てる不動さんは、干支を用いた12の神使(神の使い)を表現している。
播磨國総社は、「この大絵馬をご覧になられた皆様が、高く駆け上り空を往く龍のごとく、運気が上昇し、佳き(よき)一年を迎えていただければ」との思いで初詣の参拝客を迎え入れる。巨大絵馬『十二神使 晴磨大龍神(※ じゅうにしんし・はりまbのおおおかみのかみ)』は境内の長生殿(ちょうせいでん)で1月1日から秋まで一般公開される。
※「龍」の文字~正式には雨冠(あめかんむり)に龍
《記事中画像提供・播磨国総社》
不動さんは「播磨の御由緒のひとつにも上げられる”晴れ”の地。それを守る大龍神としてこの名前をつけた」と話す。そして、「この龍神様の御加護のもと、雲を突き破り播磨の空が晴れ渡り、皆様のゆく道を明るく照らし、日々健やかにお過ごし頂けますように祈念して描いた」とメッセージを送った。