年の初めに多くの人が注目するのは「初日の出」。日本国内で最も早く太陽が昇るのは、南鳥島で午前5時27分、人が住んでいる場所では小笠原母島で6時20分です。北海道・本州・四国・九州で最も早いのは、標高3776メートルの富士山頂で6時42分となります。近畿では神戸7時6分、明石7時7分、大阪・京都7時5分、そして和歌山県潮岬は7時1分に太陽が昇ります。
太陽がいない夜は、2024年も様々な星たちの競演が楽しめそうです。明石市立天文科学館の人気キャラクター、キッズプラネタリウムではプラネタリウムの操作卓を乗っ取り、ダジャレまじりのさむ~い星空解説でみんなの心を惑わす「ブラック星博士」に、注目の現象について聞きました。
「わははは★ブラック星博士じゃ★!2024年、空の世界もいろいろ楽しみが多いぞ!
まず彗星~!夜空に現れるほうき星!なんか謎の光なんだなぁ。この彗星だが、ことしは3月から4月にポン・ブルックス彗星。そして10月には紫金山(ツチンシャン)・アトラス彗星。これがなかなか明るくなると期待されておるんじゃ~。これは楽しみだな。」
― 紫金山・アトラス彗星は2023年に発見された彗星ですね。彗星と言うと、ハレー彗星を思い浮かべる人も多いと思いますが……
「みんな大好きハレー彗星。76年ごとに地球に近づいてくるあの大彗星。これは今地球からとっても遠い所にありま~す。次返ってくるのは2061年。あ~だいぶ先だな。」
― 37年後……ですね。
「みんな元気で楽しみに待っていような。
それからこのハレー彗星がもたらした塵が遺していった流星群、みずがめ座流星群が見られま~す★。これは5月7日に見られるんだが、今回は月明かりもなくなかなかいい条件なんだな。これなかなか楽しみだな。」
― 流星群と言うと3大流星群と言われる1月のしぶんぎ座流星群、そしてペルセウス座流星群、ふたご座流星群が有名ですね。
「とってもよく飛ぶのが8月13日のペルセウス座流星群。これも月明かりの条件なく、サイコ~の条件で楽しむことができそうじゃぞ★。なお、毎年お楽しみのふたご座流星群は、12月14日、ちょうど満月のタイミングにあたっていて、条件悪いんじゃな~。」
― え~残念。
「ただしその時にも楽しみがある★!実は、その夜、スバル・プレアデス星団と言うたくさんの星たちが、月に隠されるんじゃ~。スバル食!これはなかなかスバルらしい(素晴らしい)現象だぞ★!12月14日の夜、楽しみじゃな。」
― 2024年は「食」の現象も多いそうですね。
「月が土星を隠す土星食。これが12月8日の夜にあるんじゃ。これは相当迫力あるぞ。望遠鏡で見たら土星のリングも見えるんじゃ。土星のリングが隠される様子を見て、みんな『わ(環)~!!』って驚くんじゃな★。土星のリングにかんど~せい(土星)!って感じじゃ★。わははは★。」
― ………
「なお他にも食はいろいろある。火星食とか、アンタレス食とか、土星食とかスピカ食とかいろいろあるんだじゃな。ま、みんな、楽しんでくれ。これを見逃すとショ~ック(食)じゃな★。」
― 日食や月食はどうでしょう?
「4月8日に皆既日食!ただしアメリカ。10月3日金環日食!ただし南太平洋。ちょっと遠いな。ま、元気な人は遠征してくれ。それから月食。今年はありませ~ん。げ~ショック(月食)って感じじゃな★。
そんな感じで2024年いろいろある。そして2024年はプラネタリウム100周年、引き続き行われま~す。日本中、世界中のプラネタリウムでいろんな行事があるから、こちらも楽しみにして★(ほし)い。
ということで、2024年も、たくさん星を見て★(ほし)い、って感じじゃ。わははは★」
―ブラック星博士、ありがとうございました★
明石市立天文科学館
明石市人丸町2-6 http://www.am12.jp/
9:30~17:00
休館日 毎週月曜日・第2火曜日 2023年12月27日~31日、2024年1月4日
お正月特別開館 2024年1月1日~3日 11:00~15:00
なお、1月1日から3日まで駐車場は利用できません。