新年を迎え、警察官が士気を高め安全を守る決意を新たにする、兵庫県警察本部の「年頭視閲式」が5日、神戸市中央区・メリケンパークで開催された。
1日に発生した石川県・能登地震を受け、兵庫県警は当日に広域緊急援助隊など警察官50人を被災地へ派遣しており、視閲式の規模を縮小した。
例年披露される、白バイ隊のデモンストレーション走行や音楽隊によるマーチング演奏は中止された。
視閲式ではまず、浪花和志・総務部長を総指揮官に、能登地震での犠牲者を悼み黙祷した。
その後、警察学校隊や機動隊など警察官約300人、白バイやレスキュー車34台などが、オープンカーに乗った村井紀之本部長の視閲を受けた。
村井本部長は訓示で「何事にもひるまず、警察官どうしが互いにリスペクト(尊重、尊敬)する組織であってほしい。そして、警察官にとって日常的な業務であったとしても、一般市民にとっては非日常であることが多く、全力で寄り添うことが大切だ」と述べた。