1978年に創刊された日本初のアニメ専門誌「アニメージュ」。創刊当時から80年代までの歴史を振り返りながら、日本のアニメの軌跡とスタジオジブリ誕生までの道のりを紐解く展覧会「アニメージュとジブリ展」が、大丸ミュージアム神戸(神戸市中央区)で開かれている。2024年1月21日(日)まで。
1970年代後半に「宇宙戦艦ヤマト」が大ヒットし、それまでは子どものものと思われていたアニメが幅広い世代に受け入れられるきっかけとなった。その後1979年には「機動戦士ガンダム」の放送がスタート。アニメブームを確たるものにした。その作り手たちの言葉を伝えたのが「アニメージュ」だ。作品の裏方として脚光を浴びることがなかった人たちをクローズアップし、作り手とファンを結ぶ存在となった。創刊から46年を迎える今も、変わらず「橋渡し役」だ。
アニメージュの創刊には鈴木敏夫氏(現・スタジオジブリ代表取締役プロデューサー)が参加、当時は無名だった高畑勲・宮﨑駿両監督と出会った。宮﨑駿氏の初監督作品となった「ルパン三世・カリオストロの城」について、「公開当時はヒットしなかったが、こんな人たちがこんな思いで作った作品と紹介することで多くの人に応援してもらえるようになった」と展覧会を監修したスタジオジブリの高橋望さんは振り返る。
アニメブームは次第に大きくなり、アニメージュは雑誌の枠を超えて、作品作りに取り組むようになる。その第1弾となったのが「風の谷のナウシカ」だ。アニメージュが注目していた宮﨑駿氏による原作マンガの連載が1982年2月号でスタートした。会場では高畑勲プロデューサー・宮﨑駿監督による映画「風の谷のナウシカ」が84年に公開されるまでの道のりを、貴重なレイアウトや原画、美術ボードなどの資料の他、その描き手がアニメージュでどのように紹介されてきたのかという視点から紹介する。