サッカー元日本代表が提案 「農業で喜びを届ける」 コロナ禍を機に見出したアスリートと農業の親和性 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

サッカー元日本代表が提案 「農業で喜びを届ける」 コロナ禍を機に見出したアスリートと農業の親和性

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 サッカー元日本代表MF石川直宏さんがラジオ番組にゲスト出演。現役引退後、力を入れていることについて語りました。

 5歳でサッカーを始め、育成組織(アカデミー)を過ごした横浜F・マリノスで2000年にプロデビュー。2002年にFC東京へ移籍し、その後は青赤の象徴の1人として活躍した石川さんは、2017年シーズンをもって現役を引退しました。J1リーグ戦の通算成績は290試合出場49得点。日本代表としては2003年に初出場を果たし、国際Aマッチ6試合に出場。また、2004年のアテネ五輪にも出場しています。

 引退後は、FC東京の「クラブコミュニケーター」に就任。「プレー以外でもチームに貢献したい」という思いから自ら志願したポジションでは、クラブ・選手・ファン・サポーター・地域・企業・行政など、幅広くコミュニケーションを図り、それぞれをつなぎ、クラブの発展のため尽力しています。

 クラブコミュニケーターの活動の一環として農業体験イベントを実施した際、農業に興味を抱いた石川さん。現在、長野県飯綱町にある農園の管理・運営を行っているのだとか。

 農業に注力するようになったきっかけに、新型コロナウイルスによる影響も大きく関係しているといいます。コロナ禍によりプレーの場を失った選手と話す機会があり、そこで、「サッカーがなくなったら自分の価値もなくなるのではないか」「人としての価値もなくなるのか」という、選手たちの不安そうな意見を耳にしたのだそう。これに対し、石川さんは“価値の変換”という解を出し、「自分たちで価値を作ればいい」と伝えたといいます。

 プレーで届けていた喜びを、別の形で届ける。「たとえば、トウモロコシを作ってサポーターや家族に食べてもらうことで喜んでもらう。これって価値だよね?」と考えた結果、農業への挑戦を決めたのです。

“目の前のことと向き合う”という点で、「アスリートと農業には親和性がある」と分析する石川さん。自身の経験も踏まえたうえで、「どちらも最初は果てしなく感じるけど、目の前のことに集中して、終わってみたらすごい景色が待っている」とコメント。「農業においてもチームワークやチームビルディング、個々のマインドを養える」と考える石川さんは、「アスリート強化合宿のなかに“農業”を加えてもいいのではないか」と提案しました。

サッカー元日本代表の石川直宏さん(写真中央)、番組パーソナリティーの中田仁之(同右)、西岡詩穂(同左)

※ラジオ関西『アスカツ!』2023年12月9日放送回より


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『アスカツ!』(ラジオ関西 毎週土曜午後8時30分~)
アスリートに特化したビジネススクール「Athletes Business United(R)(ABU)」学長の中田仁之とフェンシング元日本代表・2大会連続五輪出場選手である西岡詩穂がパーソナリティ。アスリートをゲストに迎えてさまざまなトークを展開する。
【番組公式Twitter】



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