プロ野球・オリックス期待の若手選手、渡部遼人外野手（24）と太田椋内野手（22）が、8日放送のラジオ番組にゲスト出演。2023シーズンを振り返るとともに、番組からの素朴な疑問にも気さくに応じていました。
チームがパ・リーグ3連覇を達成した2023年シーズン、個人的な感想について、プロ2年目では1軍で32試合に出場した渡部選手は「後半戦から1軍に帯同する機会が多かったので、すごい良い経験ができたなと思う部分もありつつ、同時に課題も見えたシーズンだった」とコメント。
太田選手いわく「選手としては、粘り強さもあって、守備はもう言うまでもない（くらい上手い）。打球に追い付くのがマジで速い！ パワプロの落下地点みたいなのが見えているんとちゃうかと思うくらい（笑）。ゲームみたいな感じで（捕球ポジションに）直線で入っていく」という守備力の高さを武器に、背番号0は1年目の倍となる試合でプレー。渡部選手の3年目のさらなる飛躍に期待がかかります。
一方の太田選手は「けがをしてしまったので、僕個人としてはちょっと悔しいシーズンだった」というように、5年目のシーズンは1軍で18試合の出場にとどまり、個人的には不本意な1年だったようで、優勝パレードにも参加できませんでした。
それでも、渡部選手が「右の長距離砲というのがまず夢がある。2軍戦のほっともっと（フィールド神戸）で、外野席上の通路に乗るくらいのとんでもないホームランを打っていて、それを見たとき『パワーえぐいわ』と思った」と驚愕するような力を備えるだけに、地元・大阪出身、プロ6年目を迎えるスラッガー候補の奮起が、新シーズンには求められます。
収録放送の中では、番組パーソナリティーの林歳彦氏から「けがをした時は試合にはもう全然関わることができないの？ けがをしたら翌日からはどうなる？」という素朴な質問が飛び出し、これには2人と、同パーソナリティーでスポーツ実況経験豊富なフリーアナウンサー・田中大貴が一瞬、キョトンとする場面も……。
田中アナいわく「おじさんからめちゃくちゃ素人の質問が来るので気を付けてください（笑）」と忠告を受けたなか、太田選手は「まず1軍と2軍があって、『2軍に行くように』と指示があります。2軍でリハビリをしてけがを早く治して……という生活になりますね」と丁寧に回答。
また、2軍へ行くように指示されるタイミングは、試合終わりや次の日の練習をするときが多いようで、2人は次のように語ります。
「練習終わりにマネージャーから監督の部屋へ行くように言われて、それでだいたい察して『ああ、そうかな……』みたいな。けがをしたら、だいたいもう無理だろうなという感じはありますね。（2軍降格を告げられたときは）もう絶望です……」（太田選手）
「（1軍から2軍に行くときは）マネージャーに呼ばれて、毎回監督室に呼ばれます。監督室に行って、しゃべって、荷物をまとめて、出ていくという感じで、（2軍のある）舞洲へ移動します」（渡部選手）
逆に、2軍から1軍へ上がる際は、マネージャーから連絡が来たり、練習中に「ちょっと来て」と呼ばれたり、前日に電話が来たりなど、様々なパターンがあるのだとか。太田選手は「2軍で試合に出ていたときに『もう今から行って！』と急遽1軍に呼ばれて（遠征地の）東京に行ったこともあった」という経験談を明かしていました。
田中アナから「いい質問！ なかなか聞いたことがない質問でしたよ！」と言われた林氏は、監督室に呼ばれるケースを会社に例えて、「普通の会社の人なら、社長から『社長室に来い』と呼ばれるみたい……それは絶対にイヤや！」と、1・2軍の昇格と降格があるプロ野球の厳しい世界を実感しているようでした。
番組の最後、今回がラジオ出演デビューだったという両選手は「普通に会話しているのを録られているだけみたいな雰囲気（笑）。楽しくやらせてもらってます。ありがとうございます！」（太田選手）、「マジでしゃべっているだけ……（笑）。これでいいんかなと思いました」（渡部選手）と、ざっくばらんな雰囲気やトークを楽しんだ様子。2人のゲスト出演回は、次週の1月15日に後編がオンエアされる予定です。
※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー！やってみよう！！』2024年1月8日放送回より
