プロ野球の日本ハム、オリックス、阪神で活躍した糸井嘉男氏(阪神スペシャルアンバサダー)が、8日、ラジオ関西の公開生放送イベントにゲスト出演。集まったリスナー300人以上の前で独特の糸井節でエピソードを明かし、会場を沸かせていました。
糸井氏は、六甲アイランドの神戸ファッションマートで行われたラジオ関西『Clip』月曜日の公開生放送に、親交の深いフリーアナウンサーの田中大貴氏とともに登場。番組パーソナリティーを務める近藤夏子(シンガーソングライター)、春名優輝(ラジオ関西アナウンサー)とともに、これまでの秘話などを交えてトークを展開しました。
オンエア内では、これまでに出会った身体能力ナンバー1の選手とはという質問を寄せられた、糸井氏。「超人の中のナンバー1ということ? それはひとりしかいないじゃないですか! 大谷くんです。『人間なの?』というくらい、ほんまにおかしいほどすごい!」と、昨シーズン、メジャーリーグ史上初めて満票での2度目のア・リーグMVPに輝いた大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース)の名を即答します。
その思いを糸井氏が実感したのは、昨年3月、WBC日本代表・侍ジャパンがバンテリンドームで強化試合を行ったときの出来事。大谷選手がチームの一員として初めて姿を現し、バッティング練習をしたときの光景に衝撃を受けたそうです。
「バッティング練習の後ろで、子どものような顔をしてバーッと見ていたのが、侍ジャパンの選手でしたから! 大好きな憧れの選手を見るかのように見ていたじゃないですか。そういうところです!」という糸井氏は、「本人が(WBC決勝で)『憧れるのはやめましょう』と言っていましたが、あれは、『ムーキー・ベッツやマイク・トラウトに憧れるのはやめましょう、俺だけにしとけよ』ということじゃないですか(笑)」と自己流の解釈で大谷選手のすごさを表現していました。
また、昨年、WBC日本代表ラーズ・ヌートバー選手(セントルイス・カージナルス)と一緒に仕事をする機会があった田中アナによると、ヌートバー選手が昨シーズンで何度か大谷選手を外食に誘うも、「睡眠と食事が大事なんで、ごめんね」と全部断られたそう。それほど時間の管理をしっかりしている大谷選手について、「超人を超えていますよね……」と驚愕していました。
その話を受けて、糸井氏は、「それくらいしないと、『超超人(ちょうちょうじん)』にはなれないよね」と発言。その独特のワードセンスに出演者や会場も大爆笑。田中アナからは「うまいこと言うてるんかな?(笑) アクセントのところ、『ちょうちょ』みたいに言わないでほしい! 『超』超人やから!」と即ツッコミが入っていました。
その後、田中アナから、引退時の連絡で、「いいアナウンススクール教えてくれませんか? 僕しゃべり勉強したいんです!」という会話があったことを暴露されていた糸井氏。「僕、インタビューで何を言うかわからないみたいなキャラで、いろいろYouTubeでもあげられているし、発言がおかしいとか言われている部分があったから。やめた(ことを決めた)瞬間、大貴さんに速攻LINEして、『どっか、ええとこありますか? アナウンススクールっていうか、しゃべりがうまくなるところを』」と、真剣に相談したそうです。
それでも、メディアでの出演機会やイベント出演が増えたことなどもあって、田中アナに「トークがうまくなった。関西にいると鍛えられるね」と称えられた糸井氏。
この日の公開生放送ではほかにも、お歳暮で地元のブランドガニを生きたまま田中アナに送った話や、家具では枕やマットレスへのこだわりが強いこと、空き時間があればトレーニングを続けて「どこを目指しているかわからなくなった(笑)」ことなど、盛りだくさんの秘話を次々と披露。リスナーからの「野球以外で負けないことは?」という質問には「骨格!」と回答する場面もあり、最後まで会場を“糸井ワールド”に巻き込んでいました。
糸井氏は、1月20日(土)にほっともっとフィールド神戸で行われると田中アナらが企画したイベント、リアル野球盤大会「THE野球盤」に、阪神などで活躍した元プロ野球選手の福留孝介氏、鳥谷敬氏、今成亮太氏とともに参加する予定です。