J1神戸MF齊藤未月の完全移籍加入決定!負傷で長期離脱中も三木谷会長はじめクラブ全体でサポート | ラジトピ ラジオ関西トピックス

J1神戸MF齊藤未月の完全移籍加入決定!負傷で長期離脱中も三木谷会長はじめクラブ全体でサポート

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 サッカー・J1のヴィッセル神戸は12日、MF齊藤未月選手(25)が湘南ベルマーレより完全移籍加入することが決まったと発表し、同日午後6時から記者会見を開催。その模様をクラブの公式YouTubeで生配信しています。

 1999年1月10日生まれ、神奈川県藤沢市出身の齊藤選手は、地元・湘南の育成組織を経て、2016年5月、17歳のときにプロ契約した、ボール奪取の鋭さと豊富な運動量、闘争心が持ち味のボランチ。クラブでも年代別の日本代表でもリーダーシップを発揮してチームに貢献してきました。

 2021年からはFCルビン・カザン(ロシア)で海外へ挑戦し、その後はガンバ大阪、ヴィッセルと期限付き移籍で渡り歩いてきた齊藤選手。昨シーズンから加わったヴィッセルでは前半戦で快進撃の象徴の1人として活躍。クラブ悲願となるJ1リーグ戦初制覇への貢献度は高いものがありました。

齊藤未月選手(写真:ラジオ関西)

 しかし、2023年8月19日に行われた明治安田生命J1リーグ第24節柏レイソル戦で、接触プレーの際に左ひざを激しく負傷。その後の検査で、左ひざ関節脱臼、左ひざ複合靱帯損傷(前十字靭帯断裂、外側側副靭帯断裂、大腿二頭筋腱付着部断裂、膝窩[しつか]筋腱損傷、内側側副靭帯損傷、後十字靭帯損傷)、内外側半月板損傷と診断され、8月23日と11月17日に手術を実施。全治は2回目の手術日より8か月の見込みとされています。

 齊藤選手の負傷を受けて、クラブを運営する楽天ヴィッセル神戸株式会社の三木谷浩史代表取締役会長がSNS上ですぐに「齊藤未月選手 この選手を守らないで、なんのためのサッカーか、なんのためのヴィッセルかと僕は思う。 We walk together.」と発信。その後も「クラブとして、できることはすべて行い、完全復帰に向けて全力でバックアップしていくことを約束する」と述べたのをはじめ、ヴィッセル全体で齊藤選手をサポート。負傷による長期離脱中にもかかわらず、完全移籍での獲得を目指し、それがこのほど実現に至りました。

ラジオ番組『GOGO!ヴィッセル神戸』(ラジオ関西)に生出演したときの齊藤未月選手(写真:ラジオ関西)

【以下、記者会見後に追記】

 齊藤選手は同日ノエビアスタジアム神戸で行われた記者会見で、「多くの方の支えがあってこの(完全)移籍が実現した」と、最初に感謝の思いを述べ、「まずはけがを治すことに専念して1年間しっかり過ごしていきたい。あの大けがを負ったことで、今までやってきたこと、積み上げてきたものがすべて否定されるわけではないと思うが、いい意味で(これまでの)習慣を見直すいい時間だと思っている。よりパワーアップして、よりよい変化を生み出しつつ、常に考えながら生活し、自覚をもってやっていきたい」と復帰に向けての思いを語っていました。会見では松葉杖なしで歩いて入場し、リハビリのトレーニングも順調に進んでいるそうです。

 これまでの所属元で、アカデミーから育ってきた地元・湘南には特別な思いを持つ齊藤選手。それでも、「どんな変化もチャレンジだとみなして、結果がどうあれやり続けていくのが自分の考え。その思いをかなえてくれるのが、今はヴィッセル神戸」と、今回の選択の理由をコメント。

 負傷後、チームメイトやファン・サポーター、これまでの所属クラブ関係者などからの励ましの声や、応援タオルなどでの支援も受けたことについては、「ありがたいという言葉だけで片付けるのは本当に失礼かなと思う。ヴィッセル神戸、湘南ベルマーレ、ガンバ大阪や、Jリーグ全体が、そういうことをしてくれたのは本当に感謝しているし、パワーになっている。(思いに報いるため)2024年度からのやるべきことは決まっている。それは、復帰することであり、プレーして活躍し、チームのためになることが重要。今もこれからも感謝の思いを伝えていきたい」と、プレーでの恩返しを誓っていました。

「サポートしてくださる皆さんがいるからこそ、僕自身この場にいられるので。けがをしたときにも言いましたが、自分自身がサッカーをしている大きな理由は、自分がピッチでサッカーをしている姿を、家族やチームメイト、ファン・サポーターに見せ続けるため。それを念頭に置いて日々過ごしていきたい」という日本屈指のハードワーカーは、「ピッチを離れて、これだけ多くの人に支えられているんだなと改めて感じた。今後も見ているサポーター、子どもたちの心を動かす、心を揺さぶるようなプレーをしていきたいというのが一番の思い。そこは変わらずやり続けたい」と、前を向いていました。

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