サッカー元日本代表MF石川直宏さんと、元Jリーガーでタレントの近藤岳登さんがラジオ番組で共演。現役選手を含め、「スポーツに取り組むすべての人に伝えたいこと」をテーマに語りました。
「華やかなプロの世界に入ると誘惑も多い」と語るのは、元Jリーガーで、現在はタレントとして活躍する近藤さん。
続けて、「それ(誘惑)に流されちゃうことって結構あって。『トレーニングだけ一生懸命やっていればいいじゃん』と思ってた。トレーニングが終わったら、自分の好きなように時間を使うのがストレス解消なんだと。でも引退して、それは間違っていたなと思う」と、現役時代を思い返しながら語りました。
自身の経験から、時間の使い方で差が開いていくことを痛感した近藤さん。「いつかは絶対に引退するときがくる。だからまずは3年間、死ぬ気でやったほうがいい。必死で競技のことだけを考えることが大切」と熱弁しました。
同じくプロサッカー選手として活躍した石川さんも、近藤さんの考え方に共感した様子。「この3年間は自分を作っていくための時間」だと述べ、「『チームのために』『周りのことも意識して』と僕もよく言うんですが、そもそも自分のことができていないと周りのことはできない。なので、まずはとにかく自分を貫いていくこと、自分の型を作っていくことを3年やっていくと、道が開けると思う」と、自身と向き合うことの大切さを述べました。
ライバルを蹴落としていかなければならない環境に身を置いていた石川さんは、「日本代表になる選手は『俺が俺が』と我が強いタイプが多く、『優しすぎる』と言われる性格はネガティブに捉えられやすい」と分析。実際に、自身がプロ契約をした当初に「ピッチに入ったら人が変わらなきゃダメ。そうじゃなきゃやっていけない」と言われたことを明かしました。
そのうえで、「自分とはいえピッチの上では別人だから、その姿がどれだけ変われるか」「『人が変わったね』と言ってもらえることが評価だと思う」とコメント。「自らが意識して変わること」「切り替えること」がポイントだと持論を述べました。
“スポーツに取り組むすべての人に伝えたいこと”として、「苦手なところをどうにか伸ばして平均レベルにする必要はない。できないことはできないでいい」とコメントした近藤さん。
「J1や海外に行きたいんだったら、個がどれだけ強いか。ストロングポイントがとんでもなく突き抜けていて、そこだけは誰にも負けないという選手ばかりだから」と、自身の強みを極める重要性についても説明しました。
石川さんは、「苦手なことがあってもカバーし合えればいい」とコメント。さらに、「カバーし合えるだけの信頼感を作れる人間性と、あとはもう突き抜けた(何かがあれば)。なんでもいいですよ、ヘディングでも足の速さでもパスでも。そこを磨けるかどうかが重要」と付け加えました。
※ラジオ関西『アスカツ!』2023年12月23日放送回より
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『アスカツ!』(ラジオ関西 毎週土曜午後8時30分~)
アスリートに特化したビジネススクール「Athletes Business United(R)(ABU)」学長の中田仁之とフェンシング元日本代表・2大会連続五輪出場選手である西岡詩穂がパーソナリティ。アスリートをゲストに迎えてさまざまなトークを展開する。
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