【神戸電鉄・デ101】 デビュー100周年に向け現役時代の雄姿取り戻せ! 有志団体が支援呼びかけ | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【神戸電鉄・デ101】 デビュー100周年に向け現役時代の雄姿取り戻せ! 有志団体が支援呼びかけ

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 神戸電鉄株式会社で昭和初期に製造され90年以上の歴史を持つ車両「デ101形101号車(デ101)」を現役当時の姿に修復しようと、鉄道ファンらによる有志団体「デ101まもり隊」がクラウドファンディングを実施している。同団体で事務局代表を務める米倉裕一郎さんに話を聞いた。

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 デ101形車両が誕生したのは、神戸電鉄の前身である神戸有馬電気鉄道が開業した翌年の1929(昭和4)年。以後40年以上に渡り現役で活躍し、1971(昭和46)年4月に惜しまれながらも引退。その後はトップナンバーの101号車のみが解体を免れ、2016年まで鈴蘭台車庫の構内入換車として使用された。

現役当時のデ101

 役目を終え再び解体の危機に直面した「デ101」を守ろうと、兵庫県内外の鉄道愛好家12名が「デ101まもり隊」を結成し、活動をスタート。「昭和一桁時代の電車は、全国的にも数えるほどしか残っていません。貴重な鉄道車両を何とか次の世代へ引き継ぎたいと思いました」と米倉さん。2019年9月にクラウドファンディング第1弾を実施し、目標額を大きく上回る約370万円の支援金を集めた。2021年3月には美装工事が完了し、「デ101」は入換車当時の美しい外観を取り戻した。

構内入換車引退後のデ101
美装工事が竣工した現在の姿

 第2弾となる今回のクラウドファンディングの目的は、入換車時代に改造された窓や扉を修復し、乗客を乗せていた現役時代の姿に蘇らせること。目標金額を3段階に設定し、既に達成している第1目標の200万円で前面窓を、現在挑戦中で第2目標の500万円で側扉を、さらに第3目標の1030万円で側窓の修復を目指すという。鉄道ファンはもちろん、より多くの人に「デ101」に関心を持ってもらおうと、リターンにも工夫を凝らした。“乗り物イラストレーター”として知られる井上広大さんの特注イラスト入りトートバッグや、懐かしい使用済乗車券(硬券)付きペーパークラフト、床下機器取付図(複製品)などを用意している。

事務局代表・米倉裕一郎さん(写真中央)、番組パーソナリティ・羽川英樹氏が手にしているのがリターンのトートバッグ(写真右)

 神戸電鉄は2028年、鉄道開業100周年という節目の年を迎える。米倉さんは「偶然の語呂合わせですが『デ101』は、その翌年の開業101年目に1929年のデビューから100年となります。『開業101周年のデ101』を合言葉に、今後も活動を盛り上げていきたい」と語った。支援募集は、2024年3月4日(月)午後5時59分59秒まで。

※ラジオ関西『羽川英樹ハッスル!』2024年1月4日放送回、「ハッスル応援団」より

◆クラウドファンディング「神戸電鉄「デ101」を現役当時の姿へ!昭和初期の車両を次代に繋ぐサポーター募集!」
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