サッカー・J1のヴィッセル神戸は16日、ホームのノエビアスタジアム神戸で「2024新加入選手&ユニフォーム発表会見」を行いました。
同イベントには、アジアカップ日本代表にトレーニングパートナーとして帯同中のDF本間ジャスティン選手(18)をのぞく新加入の9選手が勢ぞろい。GK新井章太選手(35)、DF岩波拓也選手(29)、DF広瀬陸斗選手(28)、MF井手口陽介選手(27)、GKオビ・パウエル・オビンナ選手(26)、MF鍬先祐弥選手(25)、FW宮代大聖選手(23)、GK高山汐生選手(23、「高」=はしごだか)、MF山内翔選手(23)が、吉田孝行監督、楽天ヴィッセル神戸株式会社の千布勇気社長とともに、壇上に並びました。(※出席予定だった永井秀樹スポーツダイレクターは体調不良により欠席)
今シーズンの目標は、吉田監督いわく、「もちろんタイトル獲得」です。サッカースタイルも「継続が大事」と、昨シーズン築き上げた強度の高いサッカーをベースに、「新しいメンバーを加えて、強度も増していければ」とコメントします。「チャンピオンということで迎えるなか、どこのチームも自分たちに強い気持ちで立ち向かってくると思う。それを自分たちは受けるのではなく、逆に自分たちが圧倒するくらい攻守にアグレッシブなサッカーをお見せできれば」(吉田監督)。
そのための戦力補強について、千布社長は、「大枠として、我々が以前、ACLに出場したときや過密日程になったとき、選手のコンディションを保つのが難しかったため、過剰とも思えるくらいの層の厚さ(を作った)。吉田監督の言う『競争と共存』を実現するため、各ポジションにバランスよく選手を補強した」と説明。永井SDと相談のうえで補強を進めたという吉田監督も、「ウチには経験豊富なベテラン選手もいるので、そういう選手たちと融合しつつ、数年後のヴィッセルも見据えるという意味で、20代中堅クラスを多く取ろうと、こういう補強になった」と明かしていました。
そして、指揮官は新戦力について、「日々競争。そこでお互いを高め合って、よりいいものを作っていく、チーム力を上げていくことが、自分たちの目標達成への道。毎日が勝負。みんなにやってもらいたい」と、大きな期待を寄せていました。
昨シーズンは年頭に補強したMF齊藤未月選手、DF本多勇喜選手、FWジェアン・パトリッキ選手、MF井出遥也選手らが活躍。それだけに、今シーズンの新加入選手への期待も膨らみます。元日本代表MF井手口選手が「タイトル獲得に貢献できるよう精一杯頑張ります」、7季ぶりのヴィッセル復帰となるDF岩波選手が「もう1度このエンブレムを付けて戦うことができることがとてもうれしい。チームに貢献できるように練習から100パーセントでやりたい」と述べたのをはじめ、各選手たちは新天地での意気込みを語っていました。
さらに、ヴィッセルサポーターの印象やホームスタジアムの雰囲気についての質問が出た際、「すごく迫力がある」(宮代選手)、「とてもいい雰囲気」(広瀬選手)、「距離も近く、プレーしている選手にとってすごくうれしいスタジアム」(オビ選手)など各選手が述べ、クリムゾンレッドのサポーターが集うノエビアスタジアム神戸でのプレーを楽しみにしている様子。新井選手からは、「アウェイのときから選手入場のところに置いてあるエンブレムが気になって、触りたいと思っていた。ようやく触れるチャンスが来たので、一日でも早く触りたい!」という話しも飛び出し、場の雰囲気が明るくなっていました。
一方、同会見では冒頭に2024シーズンに着用するユニフォームを発表。コンセプトは「全ての想いを決意に変えて」。フィールドプレーヤー、GKに共通して、昨シーズンと同じく、ホームタウンの神戸をモチーフにしたデザインを配置。そして、右袖にはJ1王者の証であるJ1優勝エンブレム、胸元にはクラブ2つ目のタイトルを示す2つの星が輝きます。フィールドプレーヤーの1stユニフォームは左すそから右肩にかけて黒く深い色へと変わるドットグラデーション柄が採用され、昨シーズンよりも黒さが増したものになりました。これは、「想いを込めた一つ一つの声が、トモニ歩んできたその一歩一歩が、重なり合い、一つになることで揺るぎない確固たる決意へと変わる様を表現」したということです。
ユニフォームの販売概要については、クラブ公式サイトに掲載されています。