先日、テレビのリモコンの操作ボタンを押したのですが、反応しない……。
「ありゃ!? もしかして電池切れかなあ?」
そんなときはリモコンの裏にあるフタを開けて、電池ボックスに入った電池を上から押すようにしながらクルクルと回してみると……。あら不思議、復活。またリモコンが使えるようになったりするんです。これ、結構みなさんやってはりますよね。私も、子どものころから裏技のように使っていました。
一体なぜ復活するのか? 電池をクルクルと回しながら、改めて考えてみました。
もしかして、クルクルと電池を回すことによって静電気が起こって、それをきっかけに電池が復活? それとも、電池のなかにある残りの電気をしぼり出すことができるから? はたまた、摩訶不思議なおまじないの1つ?
まさか、そんなわけないやろと思いながら、乾電池メーカーに問い合わせてみました。
担当者さんは「静電気が起こるわけでも、残りの電気をしぼり出せるわけでも、おまじないでもないですよ(笑)」と前置きをしたうえで、説明してくださいました。
担当者さんいわく、リモコンが動かないのには2つの原因が考えられるのだそう。1つめは、電池ボックスにちゃんとセットされているように見えても微妙にズレていることがあって、接触不良を起こしている可能性。
この場合、電池を上から押すようにクルクルと回すことで正常な位置にちゃんとはまり、また使えるようになるのだそう。
2つめに考えられるのが、リモコンと電池のそれぞれの端子の間に小さなホコリが溜まっていたり、金属の劣化などにより酸化被膜ができたことで正しく通電できなくなっている可能性です。
クルクルと電池を回すことで挟まっていたホコリや酸化被膜がこすり取れて、再び使えるようになるのだとか。この場合は、電池の先端を布で拭くなど別の方法でも復活することがあるといいます。