節電・省エネなどを通じて、家庭から排出される温室効果ガスの量を知ってもらおうと、神戸市が地球温暖化防止への取り組みを行っています。
「2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指す」ことを宣言している神戸市が実施しているのは、「こうべ省エネチャレンジ」です。
このキャンペーンは、家庭における電気・ガス使用量の削減報告や、1年間のカーボンフットプリント量を報告すると、電気・ガス使用量を前年よりも削減できた人には、抽選で記念品などがプレゼントされます。その内容は「王子動物園ペア入場券」「コーナン商品券」「市内のJA直売所で使える金券」など。一部の報告だけでも、家庭用指定ごみ袋のセットなどが当たるとのことです。
対象は神戸市内に居住している家庭。「電気・ガス使用量」「1年間のカーボンフットプリント量」いずれか片方のみの報告でも応募が可能で、それぞれの数値の算出・応募方法についてはホームページで確認できます。
二酸化炭素の排出というと、大きな工場から出されるイメージがありますが、同市によると、家庭から排出される温室効果ガスの削減も重要だといいます。
そのため、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させる「カーボンニュートラル」の取り組み、次世代エネルギーとして知られる水素や再生可能エネルギーの利用、脱炭素型ライフスタイルを提案しています。
「カーボンフットプリント量」とは、直訳すると「炭素の足跡」で、個人の日常生活で排出される温室効果ガスの出所や量を意味しています。現在、日本人1人あたりの平均は、1年間で約7トンCO2e(二酸化炭素換算の数値)といわれています。
2022年11月17日~2023年2月27日の期間で実施された同キャンペーン「こうべ省エネチャレンジ2022」では、報告者数が300世帯、削減達成者数は123世帯。6.4トンCO2eの削減量となったそうです。
経済産業省資源エネルギー庁の「冬季の省エネ・節電メニュー・リーフレット」によると、全国の家庭で通常時の消費電力の1パーセントを節電すると、コンビニ約2万店舗が消費するのと同等のエネルギーが削減できるそうです。
神戸市環境局環境創造課の橋本さんは、「まずは自分の生活のなかで、どれだけの温室効果ガスが排出されているのかを知っていただくことが大事だと思っています。きっかけとして、楽しみながら脱炭素に取り組んでいただきたいです。このチャレンジに挑戦していただいて、脱炭素に触れていただければ」と呼びかけました。
※ラジオ関西『サンデー神戸』2024年1月21日放送回より
【こうべ省エネチャレンジ】
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