大阪・関西万博の開幕まで1年あまりとなり、大阪府・大阪市、運営主体の日本国際博覧会協会が26日、開催期間中に会場内外で来場者らの案内やサポートなどを担うボランティアの募集を開始した。
また同日、拠点となるボランティアセンター(大阪市中央区・船場センタービル)が開設された。
ボランティアの募集人数は計約2万人。内訳は、博覧会協会が運営する「会場ボランティア」と、大阪府・市が運営する「大阪まちボランティア」の2パターンで、それぞれ約1万人ずつ募る。
応募資格は、万博が開催される2025年4月1日現在で満18歳以上、日本語による意思疎通ができる方。外国語の語学力の有無は問わない。個人またはグループ(2~4人)で応募できる。
募集は2024年4月30日(火)まで(WEBまたは郵送)。応募者多数の場合は抽選となる。その後、万博開幕まで面談や事前研修を行う。
活動は1日3~6時間、5日間を基本とする。活動中は公式ユニホームが貸与され、交通費・食費として1日2000円相当が支給される。
内容としては、「会場ボランティア」は会場の人工島・夢洲(ゆめしま)での来場者の案内や、休憩所や案内所などの運営補助、美化活動、外国語による業務サポート、「大阪まちボランティア」は、大阪府・市と複数の企業が出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」での案内や観覧サポート、大阪市内主要駅や関西国際空港、大阪国際空港(伊丹空港)など会場外での案内がある。
博覧会協会の石毛博行事務総長は、大阪市内で開いた記者会見で「万博はパビリオンだけでは成功しない。人と人をつなぐ人の存在がとても重要だ。ボランティアの皆さんの創意工夫で万博の思い出づくりを後押しすることができる。海外参加国の人々や、世界中からお越しになる来場者のみなさんと一緒に作り上げる、またとない機会」と述べた。
大阪府の吉村洋文知事は「ここでしかできない体験や経験、未来社会がある。そこから、さらに新しい未来を創る羅針盤が会場の夢洲だ。参加することによって一生に一度の経験になる」と呼びかけた。