大阪・関西万博(2025年4月13日〜10月13日、184日間)の会場・夢洲(ゆめしま、大阪市此花区)で展開する万博の開閉会式や、期間中に会場内で実施するイベント(計数千件規模)の内容を検討する有識者委員会「大阪・関西万博催事検討会議」の第4回会合が29日、大阪市内で開かれた。
検討会議は、大崎洋氏(吉本興業HD前会長、「崎」=たつさき)と、華道家元池坊・池坊専好次期家元が共同座長を務める。
大崎氏は、お笑いコンビ「ダウンタウン」の“育ての親”として1980年代から長年マネージャーを務めた。
この日、検討会議終了後に会見した大崎氏は、女性への性的行為強要疑惑が報じられた大阪・関西万博のアンバサダー、ダウンタウンの松本人志さんが芸能活動を休止した件について問われ、「(松本さんの)高校卒業時に出会い、マネージャーだったが、吉本興業を離れた身として、今できることは(彼を)遠くから寄り添う、それしかない」と話した。
松本さんは、「裁判に注力したい」と、8日に活動休止を発表した。そして、松本さんをめぐる一連の疑惑を報じた「週刊文春」の発行元・文芸春秋を相手に1月22日、名誉毀損による5億5000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載などを求めて東京地裁に訴えを起こした。
大崎氏は個人的見解として、「影響はないわけではない」と述べ、「事実上、係争状態になっているため、コメントは差し控えたい。(大阪・関西万博への)影響はないわけではないので、各メディアの方が影響についてどういう論調で語られるのかを待つ」と話すにとどまった。
また、松本さんの代役を立てるのかとの問いに、「アンバサダーとしての今後は、(依頼元の)大阪府・市と吉本興業との話し合い、本人や相方の浜田君(浜田雅功さん)とも話し合われると思う」と述べた。