神戸・南京町の冬の風物詩「春節祭」が10~12日、同町と周辺で開催される。中国の旧正月を祝う行事で、雑技や中国獅子舞などのステージイベント、豪華賞品が当たるくじのほか、各店で特別メニューを実施。フェリシモ、ローソンとのコラボ商品も登場する。
華やかな赤いちょうちんが南京町全体を彩る中、顔の面が瞬時に変わる、中国の伝統芸能「変臉(へんれん)」をはじめとする雑技や、太鼓や銅鑼の音に合わせた勇壮な獅子舞、太極拳などが披露される。
恒例の「ポチ袋くじ」(250円)は、旅行券やホテル宿泊券、食事券、「元町生誕150年お菓子セット」などが景品。南京町内の28店舗では、お得な特別メニューや限定商品を提供する。横浜中華街と互いの春節の楽しさをSNSなどで発信する連携企画も行う。
同祭は昨年約15万人を集めた人気イベントで、今回で36回目。今年は会場内に能登半島の被災地へ向けた募金箱を設置し、協力を呼び掛ける。南京町商店街振興組合の曹英生理事長は「私たちも29年前、同じ寒い季節に震災(阪神・淡路大震災)を経験した。集まった募金が能登の復旧復興につながれば」と話した。
会場では生活雑貨通信販売大手「フェリシモ」(神戸市)が手掛けたロゼワイン「南京町オリジナル『KOBE PINK LION』」、同祭で勇壮に舞うピンクライオンをモチーフにした「ピンクライオン(桃獅子)耳あて付きキャップ」を販売。また、近畿エリアのコンビニ「ローソン」では、南京町監修の「エッグタルトパイ」、「中華おこわおにぎり」がお目見えする(2月27日まで)。