島根県鹿足郡津和野町にある『太皷谷稲成神社』は、鮮やかな朱色がシンボルの本殿と参道にならぶ千本の鳥居が幻想的な空間へと誘ってくれる。
同神社は「どんな願いごとでも叶えてくれる神社」として有名。地元はもとより、全国各地から商売繁盛や学業成就などを祈願しに多くの参拝者が訪れる。中には1億円の宝くじが当たった人がいるという噂もあるとか。
2月12日、同神社では商売繁昌と家内安全を祈る「初午大祭」が行われる。この祭は京都の伏見稲荷大社の大神様が711年(和銅4年)に伏見・稲荷山に鎮座したのが2月の最初の午の日だったことから稲荷神社の“御縁日”としたことが由来となっている。ゆえに、全国の稲荷神社では初午の日に大祭が執り行われている。
津和野町では、初午大祭にあわせて2016年(平成28年)から「初午キャンペーン」を開催。期間は毎年1月6日から3月19日まで。コロナ禍で中止した年もあったが、昨年から再開した。
大祭の日には3つの催しが用意されている。
【命婦狐の失せ物探し道中】
狐面を被った行列が町内を練り歩きながら神社へと向かう花嫁道中。
【油揚げたっぷり! 酒蔵鍋振舞】
境内で郷土料理の酒蔵鍋を振る舞われる。
【宿泊者限定! 初午食サービス】
初午の日に稲荷寿司やきつね蕎麦など油揚げ料理を食べる風習があることから、大祭の日と3月19日に行われる。対象の宿泊施設で通常メニューに加え、“油揚げ料理”をサービスする。
2月29日までは対象店舗での買い物や社寺での参拝で押印できる『福詣りスタンプラリー』を開催。3個以上集めるとスピードくじにチャレンジできる。キャンペーン期間中は日本五大稲荷である同神社と、“長州猫寺”として有名な雲林寺(山口県萩市)でコラボ御朱印を授与する『萩・津和野初午コラボ御朱印』も行っている。
キャンペーン期間中は「狐」をテーマに、津和野で食事・宿泊・各種体験を楽しんでみるのもいいかもしれない。