姫路市は14日、総額4086億円の2024年度の当初予算案を発表しました。23年度から177億円増え、当初予算の総額として過去最大です。
基本的な経費の規模を示す「一般会計」は2361億円で、同じく過去最大となりました。26年春に予定されているJRの新駅を含め、手柄山中央公園周辺の再整備に本腰を入れるなど、投資的経費が増えたことなどが要因です。
清元秀泰市長は同日の会見で、2050年に15~64歳の人口が23年比で約3割減少すると見込んでいるとして、「今を生きる市民だけでなく、未来を生きる市民のためにも、なすべきことを果敢におこなう」と述べ、人口減少に対応するための予算編成の考え方を説明しました。
18歳以下の子どもの医療費は、所得の制限なく完全無償化し、若い人が出会いを求めて利用する「マッチングアプリ」や、「結婚相談所」の利用料金の一部を補助します。
また、市立3高校(姫路・琴丘・飾磨)の再編にむけて施設の改修整備にとりかかり、授業や部活動を合同で実施することで学校間の交流を図ります。
デジタル改革やAIの活用、脱炭素社会に向けた取り組みも続けます。
一方、収支不足は40億円と23年度より6億円増えるため、市は、行財政改革で全庁的に事業を見直し、歳出をおよそ3億1千万円減らします。
この予算案は、15日から始まる2月市議会で議論されます。