お笑い芸人の天津木村(木村卓寛)さんが、ラジオ関西トピックス「ラジトピ」の取材に応じ、2021年から移住している岩手県での生活の魅力やエピソードを明かしました。
いまや「岩手も、僕のなかではふるさと感が出てきた」というほど、岩手での生活になじんでいる、天津木村さん。「何のおべんちゃらもなく、本当に住みやすい!」と、岩手ライフを日々楽しんでいるようです。そのよさの1つに挙げるのが、「四季がすごくはっきりしている」こと。変化にとんだ春夏秋冬と岩手の自然に触れ「『生活してるなぁ!』という感じがある」と言います。
そのなかで、冬は最低気温が氷点下になることが当たり前だという岩手では、県内各地が雪景色となり、そのきれいさに魅了されていると、天津木村さん。「毎回、雪が降ったら犬以上に駆け回って、ワクワクしていますよ!」と童心に帰るような気持ちになるそう。また、「岩手の冬は手袋なしではなかなか移動できないくらい本当に寒い! 痛いぐらいの寒さで、それは今まで経験したことがなかったもの。でも、それすらもちょっとワクワクするかな」とにこやかに語ります。
「縁もゆかりもなかった」岩手での生活はまもなく5年目に。住まいのある盛岡は「サイズ感が抜群にいい!」と、お気に入りのまち。「車で10~15分行けば、だいたいのところに行ける。大手ショッピングモール(イオン)が2つあったり、スーパー銭湯も3つあったり。官庁舎、市役所、本庁、全部あり、お城跡も駅もある」。
『住むからには、都に』という思いを持ち、「自分が楽しめるように、なにか楽しいものを見つけるようにしている」、天津木村さん。岩手の地は「それにちゃんと答えてくれる土壌がある」と、岩手ライフは日々、楽しい発見の連続だそうです。「岩手に来て初めて食べた食べ物が3~4つあったんですよ。ホヤのほかに、『じゃじゃ麺』や、クセの強い山菜の『シドケ(モミジガサ)』など」。
自らがMCを務めるテレビ番組のロケでは、北海道に次いで都道府県で2番目、本州一という広大な県内の33市町村すべてを周り、現在は2周目に突入。「まだまだ見どころはたくさんある。全然飽きない」と各地を訪ね、その醍醐味の伝え手としての役割も担っています。「たとえば沿岸に行けば海の幸があり、『ホヤ』という魚があるが、鮮度がすごく重要というのもあり、沿岸で食べるホヤがめちゃくちゃおいしい。そういう、現地に行かないと食べれない、感じれないモノやコトがあって、それを楽しめる余地があるのは、(地元の)兵庫県と一緒」。
天津木村さんのいきいきとした移住生活を見て、岩手への移住を考えている人も増えてきたかもしれません。「移住しても全員が成功するわけではもちろんなくて、あわない人も絶対いると思う」と述べつつ、「移住に関していえば、失敗してもいいから1回(行ってみて)、あかんかったら帰ったらええやんという感じ」と、天津木村さん。
「岩手は僕にとって未開の地だったが、『食べたことがないものを食べられる』、『見たことがないものを見られる』、『感じたことないものを感じられる』、そういう場所」だったという自身の経験を踏まえて、「行ったことないところに行ってみたら、すごく楽しかったので、皆さんもぜひ岩手に、行ったことないところに行ってみてほしい」とメッセージを送っていました。