どんでん返しの連続にハラハラが止まらない! 規格外のスパイ映画『ARGYLLE/アーガイル』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

どんでん返しの連続にハラハラが止まらない! 規格外のスパイ映画『ARGYLLE/アーガイル』

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『キングスマン』シリーズをヒットさせたマシュー・ヴォーン監督による、気持ちがいいスパイアクション作品です。映画『ARGYLLE/アーガイル』が3月1日(金)、全国ロードショー。

☆☆☆☆

 人気作家のエリー・コンウェイが新作発売を記念してファンミーティングをしています。彼女が書いたスパイ小説「アーガイル」はベストセラーとなってシリーズ化され、このほど第4作が出版されました。小説の主人公アーガイルが国際スパイ組織の陰謀を暴こうと活躍する物語です。

 エリーは、世界を股にかけるアーガイルの派手さとは裏腹にアメリカの田舎町で暮らしていて、昼間は書斎でパソコンに向かい、夜は飼い猫アルフィーと過ごす静かな生活を送っています。エリーは次回作の執筆に行き詰まりました。母親に会うため実家に帰省しようと、アルフィーを連れて長距離鉄道に乗ります。向かいの座席に、長髪であご髭をぼさぼさに生やしたオタクっぽい服装の男性が座りました。彼がエリーに気づいたようです。

「オーマイガー!あんた、エリー・コンウェイだろ。俺、あんたの本のファンなんだ!」

 案の定、男性はスパイ小説オタクでした。興奮している男性にエリーが尋ねると、意外な答えが返ってきました。

「そう、あなたの仕事は?」

「スパイだ」

 こうした中、エリーの作品を抱えた別の乗客が「サインをして欲しい」とエリーに話しかけました。次の瞬間、この乗客が持っているペンの先から注射針が飛び出し、それをエリーの首に突き刺さそうとします。寸前で髭ぼさぼさの男性が乗客の手首をひねり、エリーは危険を免れました。この乗客はサインをもらうのを装ってエリーを狙っていたようです。車両には拳銃を持った男たちが何人も現れてエリーを暗殺しようとします。髭の男性は男たちと格闘して次々と倒していきました。

 髭の男性の名前はエイダン。現実世界のスパイでした。エリーの目には、エイダンが敵を倒す様子と自分が書いた小説の主人公アーガイルが戦う姿が重なって見え始め、エリーは現実と幻覚の世界を行き来します。

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 エイダンは、隙を見てエリーを抱きかかえ列車から飛び降りました。自分の命が狙われる事態に遭って混乱しているエリーに、エイダンが説明します。エイダンによると、小説「アーガイル」シリーズの新作が、現実のスパイの世界で秘密裏に企てられている作戦を正確に言い当てていたそうです。このためスパイ組織「ディヴィジョン」が刺客を動員してエリーを消そうとしているというのです。エリーの空想のはずだった世界と命が狙われる現実との境界線が曖昧になる中、エリーはその後も何度も身の危険にさらされて逃げ続けます……。

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 今作『ARGYLLE/アーガイル』は、『ワンダーウーマン』で知られるジェイソン・フュークスが脚本を書き、『キングスマン』シリーズをヒットさせたマシュー・ヴォーンが監督を手がけました。

 キャストは、人気作家エリー役がブライス・ダラス・ハワード、エイダンはサム・ロックウェルです。小説の主人公で、エリーの妄想に何度も現れるハンサムなスパイ・アーガイルをヘンリー・カヴィルが演じています。悪のスパイ組織の長官がブライアン・クランストン、エリーの母親役がキャサリン・オハラ、アーガイルの親友はジョン・シナ、アーガイルにからむ美貌のスパイがデュア・リパ。ほかにソフィア・ブテラ、アリアナ・デボーズ、リチャード・E・グラント、サミュエル・L・ジャクソンら豪華なメンバーが揃いました。

☆メイン

 エリーは自分が小説に書く登場人物へどっぷりとのめり込んでいて、主人公アーガイルに超イケメンで力強いキャラクターとして惚れ込んでいます。アーガイルのヘアスタイルは角刈り、濃いグリーンの立ち襟ジャケットを着て存在感を発揮しています。こうした風貌はヴォーン監督が1980年代のスタイルとして取り入れました。監督は、アーガイルを演じるカヴィルがまだ脚本を読んでいない頃から、角刈りにするよう説得したそうです。

「マシューにこう言われたんだ。『聞いてくれ。君に髪型を角刈りにしてもらうつもりだ。無茶なことを言うと思うよね。おそらくその通りだ。けれども上手くいくと保証する。私を信じて欲しい』とね」(カヴィル)

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 ストーリーの幕開けとなる、長距離鉄道の列車でエイダンが戦うアクションはとてもクールに仕上がっています。エイダンが敵を撃退するのを間近で見るエリーが、自身が書いた架空のスパイ・アーガイルがエイダンの代わりに戦っている幻覚を見て、フィクションとリアルをダブらせていく重要なシーンです。アクションの場面についてヴォーン監督は「最初に撮ったのは列車のシーンだった」と明かしています。狭い列車内で撮影しなければならない制約がある中で、ロックウェルとカヴィルが互いの動きをシンクロさせる振り付けを覚えたそうです。エリーを演じるハワードは、これを見ているだけで興奮したと語っています。

「私に向けて演じてくれているように感じ、素晴らしい気持ちだった。2人が全ての動きを同時に行わなければならず、精度の高いアクションだった」(ハワード)

 今作にはこうしたキレッキレのアクションがある一方で、痛快でユーモラスなアクション場面が盛り込まれています。物理法則上あり得ないアイディアで敵と戦うシーンはインド映画をリスペクトしたのでは、と感じられます。

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