「『I LOVE YOU』は血が通ったもの」 父・尾崎豊の楽曲を歌う思い、長男・尾崎裕哉が明かす | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「『I LOVE YOU』は血が通ったもの」 父・尾崎豊の楽曲を歌う思い、長男・尾崎裕哉が明かす

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 尾崎豊さんの長男で、シンガーソングライターの尾崎裕哉さんが、歌手の加藤登紀子さんとYaeさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『登紀子とYaeの地球に乾杯!』(ラジオ関西)に3週連続ゲスト出演。その1週目では、自身の音楽活動や父・豊さんにまつわるエピソードなどを語りました。

写真左から、尾崎裕哉さん、Yaeさん、加藤登紀子さん

 2歳で父・豊さんを亡くし、その後はアメリカのボストンで15歳まで育った、裕哉さん。父と同じ音楽の道に進んだのは20代後半と遅く、2016年、デジタルファーストシングル『始まりの街』でデビューします。

 2020年にファーストフルアルバム『Golden Hour』を発表。その裕哉さんの音楽活動は多岐にわたり、フルオーケストラとの共演や弾き語りツアー、バンドツアーなど、様々なスタイルでのライブ活動を展開しています。

 また、裕哉さんは、父・豊さんの歌を自身の音楽にも取り入れ、新たな歩みを進めています。デビュー前、父の没後20年を記念した『尾崎豊特別展 OZAKI20』で父の楽曲を歌ったパフォーマンス(※2012年9月6日の記者内覧会)は、裕哉さんの音楽キャリアに重要な影響を与えているそうです。

 ただし、裕哉さんは父の直接の記憶はなく、母からの話や映像で知ることに。記憶がない中でも、父の映像や人物像を語り伝えられることでイメージが形成され、父「尾崎豊」が強く心に残っていると放送のなかで語っていました。

 印象深いエピソードは、裕哉さん1歳の誕生日のときのこと。豊さんが寿司を玄関でひっくり返してしまったそうで、その話は今、裕哉さんにとって貴重な記憶の一片となっているとのこと。父の人間らしい、おっちょこちょいな面を垣間見ることができ、裕哉さんにとっても特別な意味を持っているようです。

 裕哉さんは27歳の誕生日を迎えたとき、オーケストラとのコンサートを開催しましたが、これは父が亡くなったときの年齢を超えるという意味でも特別なものだったといいます。

 そして、裕哉さん自身、特定の節目に音楽活動を行うことが偶然多いとコメント。たとえば、「I LOVE YOU」のカバーのリリースは、豊さん没後30周年にあたるなど、裕哉さんのキャリアにおける重要な瞬間は、父の遺産と自身のアーティストとしての歩みが交差する点にあるようです。

 裕哉さんはカバーした「I LOVE YOU」を「血の通ったもの」と表現。父・豊さんの楽曲を現代に再解釈し、新たな形で伝える試みを行ったそうです。

「尾崎豊の原曲『I LOVE YOU』を、いかに世界観を壊さずに、かつ、もう1回焼き直すからには音はちょっとアップデートしたいなと思って、そういうところを狙って作りましたね」と、裕哉さん。原曲の世界観を尊重しつつも、自身の音楽性を融合させることで、曲に新しい息吹を吹き込むことを意識したと明かしました。

 裕哉さんは、4月に『HIROYA OZAKI -IN BLOSSOMS TOUR-』と題したツアーを東名阪で開催予定。普段はソロでの弾き語りですが、このツアーではキーボーディストの皆川真人さんと2人でのコンサートを予定しています。詳細は尾崎裕哉公式サイトに掲載されています。

※ラジオ関西『登紀子とYaeの地球に乾杯!』2024年2月12日放送回より

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