サッカー・J1のヴィッセル神戸は2日、今シーズン初の地元・神戸でのホームゲームに臨みました。J1連覇、アジアナンバー1へ向けて意気上がる港町のサポーターの熱気で盛り上がったノエビアスタジアム神戸で、このたび、サポーターや選手の声を含めた試合の様子を、ラジオ番組『GOGO!ヴィッセル神戸』(ラジオ関西)のパーソナリティー・芥田愛菜美が取材しました。
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開幕戦ではアウェイで2-0と幸先よく勝利したなかで迎えた、ホーム初陣。今シーズン初の神戸での試合ということもあり、2万3107人が来場。スタジアムはチームカラーのクリムゾンレッドで染まり、試合前から大いに盛り上がっていました。そのなかで、早速サポーターにお話をお聞きしました。
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サポーター(1)女性
「(ホーム開幕戦を)楽しみにしていました! (試合のない数か月は)長かった! (開幕のアウェイ磐田戦は)泣きました! 汰木(康也)選手の、ある意味“復活弾”があり、入った瞬間は泣いちゃった! 感動しました」
サポーター(2)男性
「推しは(佐々木)大樹選手ですが、ユニフォームは(もう1人の推しの酒井)高徳選手です。(開幕ゴールの佐々木選手について)チャントはノリがいいので歌えてうれしかったですし、今日もぜひゴールを決めて、終わったあとに歌いたい。(前節の酒井選手について)いつもどおりすごくハードワークをしていましたね。酒井選手の弟さんがやっているカフェにもよく行くので、必勝祈願で先に飲みに行って、それで勝ったのでよかったです!」
サポーター(3)カップル
女性「好きな選手は、私はキャプテン・山口蛍選手。男っぽいところがいいですね。プレーでいうと、つぶしていくところかな(笑)」
男性「僕は大迫(勇也)選手! 得点を決めるところと、圧倒的な存在感がいいですね!」
サポーター(4)女性2人組
A「推しは大樹くん!」
B「私はクワくん!(鍬先祐弥選手) でも、私はまだそこまで(ヴィッセルの)ファンじゃなくて……友だちが一緒に行こうと言ってくれるので来ました」
A「でも、(グッズを)買わないと言っておきながら、きょう全部そろえてますよ!」
B「全部買いました!」
A「(佐々木選手の開幕ゴールについて)ゴールを決めたところは目の前で初めて観たんです! 私は22番のユニフォームを着ていたので、周りの人から『おめでとう!』と言ってもらえて、うれしかったです! 『ゴール裏ってこんな感じなんや!』と。アウェイではこれからもゴール裏に行こうかなと思いました!」
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試合前のみなさんの明るい声が印象的でした! たくさんの方にインタビューに応えていただき、そのうちの数人を挙げさせていただきましたが、やっと(試合のある日常が)戻ってきてくれてうれしいという思いがあふれていました。期待する選手もたくさんいて、試合を予想したり見たりする楽しみも感じられました。
最後にインタビューした女性2人組のうち、鍬先選手推しのサポーターは、グッズショップで、タオルマフラー、リストバンド、ユニフォーム型のきんちゃく袋、キーホルダーを、すべて鍬先選手で揃えていました! また、その方たちがすごくおしゃれだなと思ったのは、首に巻いたタオルマフラーをリストバンドで止めていたところ。佐々木選手推しのサポーターは、22番のタオルマフラーに、「佐々木選手といつも一緒にいるから」と、日高光揮選手(※「高」=はしごだか)の44番のリストバンドで結んでいました。そういうのも、ヴィッセルらしいというか、選手のオフのところも見られて、「皆さん(選手やチームのことが)好きなんだな」と感じられて、すごくよかったですね!
ホームでユニフォームを着てグッズを持って観戦するのは楽しいですし、私もそうですが、アウェイに行ったからこそわかるホームゲームの楽しみというのもあるのかなと思いました。
試合では、今シーズンから背番号を96に変更した山口蛍選手が、愛犬クロとともに入場するシーンもあり、新たな楽しみも感じられたのはうれしかったです。ただし、キックオフ後、開幕戦でゴールを決めた汰木選手、佐々木選手が負傷交代に。けがの様子がどうなのか、大変心配です……。早く元気な姿でピッチに戻ってくることを願っています。
スタジアムが重い雰囲気のなか、後半38分に失点したヴィッセル。その後もピンチを迎えながら、相手の決定機を阻止したDFマテウス・トゥーレル選手のビッグプレーから流れを得たホームチームは、FW宮代大聖選手、FWジェアン・パトリッキ選手、FW大迫勇也選手が決定機を作りました。しかし、相手GKの好守もあり、得点ならず。0-1と、リーグ戦初黒星を喫しました。
それでも、まだ2節で、しかも、J1は連勝のチームがなく、混戦模様。ヴィッセルも、まだ首位と勝点1差です。ここで落ち込まずに次へ進みたいものです。
試合後、MF扇原貴宏選手も、「優勝するチームは絶対に連敗してはいけない。次のアウェイ戦ではしっかりと勝点3を持って帰ってこれるよう、チーム全員で1週間、いい準備をしたい」と、次節での必勝を誓っていました。
また、チームの柱の1人、「酒井先生」こと、DF酒井高徳選手は、チームが掲げる攻守のハードワークの重要性を説いたうえで、「どの相手(との試合)でも、『自分たち(のサッカー)』というところをフォーカスして戦わなければいけない。そして、そう簡単に自分たちの思い通りにさせてくれないというのは、選手個人個人が心にしっかり持ってやらないといけない。また休んでから次に向けていいメンタリティーをもってやらないといけない」と、一層気を引き締めていました。
今回の悔しい敗戦を糧に、選手たちが試合後に口にしていた反省点をいかして、次は堅く、強くなるチームだと思うので、ヴィッセルの今後の戦いを楽しみにしたいと思います。
次のヴィッセルはアウェイ戦ですが、神戸から東京に行くサポーターの方はぜひ楽しんで、そして、勝ってアウェイマーチを歌って帰ってきてください!(ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』パーソナリティー・芥田愛菜美)
※ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』2024年3月4日放送回より