コロナ禍以降、場所にとらわれない働き方が進んだこともあり、より暮らしやすい環境を求めての“移住”が注目を浴びるようになりました。各自治体も移住者の誘致に取り組んでいて、その情報発信にSNSや動画が活用されています。
今年2月、ウェブサイトやSNSに加え、動画での発信も始めたのが三重県です。2015年度以降、同県への移住者数は7年連続で右肩上がり。同県の取り組みについて、担当者に聞きました。
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三重県は、「伊勢神宮」が鎮座する伊勢志摩や鳥羽、賢島を擁する観光地として、また、豊富な海鮮や「松阪牛」「伊勢茶」といった食の宝庫としても知られます。
人口は約177万人(令和2年国勢調査)で、三重県への移住者は年々その数を増しています。三重県地域連携・交通部 移住促進課の東口大輝さんによると、県外からの移住者数は、2015(平成27)年度から7年連続で前年を上回り、8年間の累計では3037人に上っているとのことです。
動画が公開されたのは、2月下旬。「わたしたち三重で暮らしています」と題して、「暮らし」「しごと」「子育て」のテーマごとに3本作成し、三重県公式YouTube チャンネルと「三重県インターネット放送局」(同県公式ホームページ内)で閲覧できるようにしました。
動画は、県の概要や都心からのアクセス・インフラの紹介と、移住者へのインタビューで構成されています。計4組の移住者が、移住を進めるにあたっての相談先、地域の雰囲気やコミュニティ、人間関係といった、その地で暮らしてみてわかる実感を語っています。東口さんは「実際に三重県に移住してきた方にインタビューしていますので、リアルです」と話します。
併せて展開されているのが、移住・交流関連情報のポータルサイトと、地元の人の暮らしに触れられるコミュニティサイトです。コミュニティサイトは、ウェブページ、Facebook、Instagramなど複数のツールを使い、移住情報のほか、各地域の情報も掲載。各地域を盛り上げる「地域プレイヤー」主体のイベント情報も発信しています。
東口さんは、「三重県とのつながりづくりのきっかけとして、ぜひ(各コンテンツを)活用していただきたい」と呼びかけました。
※ラジオ関西『Clip水曜日』より