宝塚歌劇団月組の鳳月杏が、11月11日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西)で、放送日に千秋楽を迎えた月組宝塚大劇場公演『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』について、公演を振り返りながら、東京公演に向けての意気込みを語った。
今回の公演では、珠城りょう演じるジョージの父、ヴォルフガング・エードラーを演じている鳳月。格好良い役ながら、「初日は私が話すと、自分が思っていたよりお客様が声を出して笑ってくださり動揺した」とのエピソードを紹介。「ただ、ユーモアもこの役の魅力なので、動揺するような気持ちも忘れず、格好良く演じていきたい」と話した。
親子関係についても、「ウィーン版を見て、日本と違って家族がオープンな印象を受けたので、父親らしさより男同士の絆を出せたら良い」と、役作りのこだわりを語った。
また、リスナーからの質問で夫婦のシーンについて聞かれると、「その前の明るく笑いが起きる場面から、しっとりと心あたたまる夫婦のシーンになるのは、お客様へもサプライズ。銀橋の歌はお客様も集中して聞いてくださり、初日袖に入るときに拍手をしてくださったのがとてもうれしかった」と答えた。
今年は花組から古巣の月組への組替えがあったほか、悪役から女役まで幅広い役に挑戦した鳳月。年内はこの父親役を全うしたいとのこと。
月組東京宝塚劇場公演は、11月29日に初日を迎える。