淡路ファームパーク イングランドの丘(南あわじ市)で、昨年(2023年)7月、コアラの赤ちゃんが誕生した。同園では赤ちゃんの愛称を募集している。
赤ちゃんコアラの母親は「ウミ」、父親は「ピーター」で、ともに国内繁殖計画のため、2021(令和3)年9月に、王子動物園(神戸市)から淡路ファームパークにやって来た。同園によると、2023(令和5)年6月にウミに発情の兆候があったため、ピーターとペアリングを行った結果、妊娠に至り、7月末に出産。8月6日に育児嚢(母親のお腹の袋)に産仔がいることが確認され、その後の生育状況を観察していた。
そして2024(令和6)年1月26日、ウミの育児嚢から赤ちゃんコアラが元気に顔を出し、順調に発育していることがわかった。ウミとピーターの間には、2022年にも赤ちゃんが誕生したが、2023年1月に育児嚢の中で死亡しているのが見つかった。今回の赤ちゃん誕生は待望のうれしいニュースとなった。
同園は赤ちゃんは当初オスと発表していたが、3月12日の体重測定の際、“メス”だったことがわかった。同園・施設管理課の後藤敦課長は「生まれた時は1グラムにも満たなかったのが、600グラムほどになり、順調に育っている」と話す。
愛称は「呼びやすく親しみやすい名前」「コアラの愛称として適切であること」「同園・他園で名付けられたコアラの愛称と重複しないこと」を考慮して決定される。応募は一人1点。同園コアラ館に設置されている専用応募用紙での応募となる。締め切りは3月31日(日)。愛称は4月14日(日)にコアラ館前で発表される。