関西名物「豚まん」で知られる株式会社蓬莱(本社・大阪市浪速区)が17日までに自社の公式サイトで、看板商品「豚まん」「チルド豚まん」の異物混入を報告し、お詫び文書を掲載した。
蓬莱によると、16日に大阪市内の工場で製造した豚まんに樹脂が混入したという。16日午後に工場の従業員が気付き、購入客からも問い合わせがあったため、全ての店舗で販売を中止した。
その後、装置を洗浄して、17日にいったん製造・販売を再開したが、再び混入が判明した。
原因は、具に使用している玉ねぎの洗浄カットラインの「水はね防止カバー」の樹脂が欠損し、混入したとみられるという。自主回収の対象(16,、17両日の販売個数)は約30万個にのぼった(※)。
蓬莱は製造ラインを改めて点検し、18日から本店など大阪市内の店舗を中心に順次、販売を再開した(阪急、阪神の両百貨店の各店舗と、催事の山陽百貨店では18日の販売は中止)。
大阪・戎橋の本店では、午前10時の開店とともに長蛇の列が。山口県から友人と関西旅行に訪れた高校2年の女子生徒(17)は、「かつておみやげでもらった蓬莱の豚まんの味が忘れられなくて、大阪に来ました。でも、販売中止の報道を目にして、半ばあきらめていたのですが、再開されていて嬉しいです」と話した。
※16日の製造個数~19万6639個、17日~11万6810個(蓬莱・広報部による)
18日午前までに健康被害は確認されていないが、蓬莱は16、17両日に製造・販売した「豚まん」・「チルド豚まん」の購入客に回収を呼びかけ、返金に応じるという。
問い合わせ~551蓬莱・品質管理室 電話06ー6567ー0551