韓国発のカルチャーが日本でも流行する昨今。今年、新たな韓国発のハンドメイドアイテムが流行の兆しを見せているといいます。大阪・船場にある、手芸服飾用品の専門店に話を聞きました。
最近、Z世代の若い女性を中心に流行している、ふわふわとした小さな人形をご存知でしょうか? ピンクやブルーなど、カラフルなパステルカラーの素材でできた“モールドール”と呼ばれる人形ですが、実はこれ、繊維をまとった針金であるモールで手作りする、ハンドメイドアイテムなのだそう。一本のモールを曲げたりねじったりするだけで誰でも簡単に作ることができ、好きなパーツをカスタムしてアレンジも楽しめることから、お気に入りのアイドルやキャラクターの要素を取り入れて楽しむ“推し活”アイテムとしても人気を呼んでいます。
このモールドールを作ることができるキットを日本でいち早く販売し始めたのが、大阪で107年の歴史を誇る手芸服飾用品の専門企業「日本紐釦貿易(にほんちゅうこうぼうえき)株式会社」です。同社製品担当の羽根さんによると、針や糸を使わず、15分程度の時間で手軽に作れることから、若い女性だけでなく、小さな子どものいるファミリーや高齢の方にも好評なのだそう。
羽根さんによると、韓国では、人気アイドルがSNSなどでの配信で制作の様子を放送したり、キーホルダーとして自作のアイテムをカバンに付けたりしていたことで注目されるようになり、真似て作るファンから流行が拡大したという経緯もあるといいます。
日本紐釦貿易株式会社では31色の専用モールに、18種類のぬいぐるみ用の衣装を販売。また、サングラスやリボンなど、豊富な専用アクセサリーをカスタムすることで、世界で一つだけのオリジナル“モールドール”を作ることができます。
アイデア次第で簡単にクオリティーの高い人形やキーホルダーを作ることができる「モールドール」。この先、日本でもさらに人気が高まりそうです。
※ラジオ関西『Clip火曜日』2024年4月16日放送回より