一体何文字ある? SNSで話題の『ハンコ』 わずか1.2センチに87文字 「寿限無」「円周率」も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

一体何文字ある? SNSで話題の『ハンコ』 わずか1.2センチに87文字 「寿限無」「円周率」も

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 現在も、公的な書類やビジネスシーン、郵便の受け取りなどで使われ続けているハンコ。実はいま、「製造技術がすごい!」とSNSで度々話題になっている企業があることをご存じでしょうか。

 注目を集めているのは、ハンコの製造・販売を行っている株式会社永江印祥堂(島根県松江市)です。話題のハンコについて、担当者に話を聞きました。

SNSで反響を呼んだハンコ(提供:永江印詳堂)

――なぜ話題になった?

【担当者】 きっかけは、2022年10月12日にX(旧Twitter)に投稿したポストです。直径1.2センチのハンコに、「こんにちは。島根県にある小さなハンコ屋が1.2センチの印鑑の中で限界の文字数に挑戦しています。今回は87文字に挑戦。しっかり読めていますね!これが職人の技術なんです!すごいでしょ。」という全87文字の会社紹介文が彫刻されたハンコと押印の画像を投稿したところ、大きな反響を呼びました。

――文字数の多いハンコを作った理由は?

【担当者】 コロナ禍で店舗の売り上げが低迷するなか、オンラインショップとSNSを盛り上げるために投稿をはじめました。しかし、弊社やハンコのことを普通に紹介しただけではフォロワー数は伸ばせませんでした。

フォロワー数を伸ばす方法を考えた結果、「他社ではマネのできない、永江印祥堂ならではの“技術”をたくさんの人に見てもらうことでハンコにも興味を持ってもらえて、なおかつPRにもなるだろう」という考えに至り、まずは「ハンコのなかに細かい文字をたくさん彫れる」技術をPRするために作製をはじめました。

――文字数の多いハンコを彫るためには、どのような技術が必要?

【担当者】 文字の編集で細部に気を配り、彫刻時にきれいに取りのぞけるように工夫をしています。彫刻の際は、文字や画数が多い場合などを考慮して、適切な針を使用するほか、適切な深さや彫刻速度を定めています。これらの細かな点にまで気を配ることで、彫りあがりがきれいで、押印した際にも鮮明に映るハンコが制作できます。

――製作をはじめた当初、社内での反応は?

【担当者】 当初は、社内でも秘密にして作製をはじめました。SNSでバズッたことで社員も知ることになったため、みんなビックリしたと思います。

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