劇作家・演出家 平田オリザさんのラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、たじま高原植物園(兵庫県美方郡)の支配人・石原亮さんが電話出演。「癒しの森」の楽しみ方について語った。
兵庫県香美町村岡区にある瀞川平(とろかわたいら)一帯は、氷ノ山後山那岐山国定公園に指定され、「兵庫県観光百選」の第1位にも選ばれている。1997(平成9)年、この素晴しい高原に設立されたのが「たじま高原植物園」だ。
園内では、樹木や草花の自生植物およそ2000種類と、それに類する300種類ほどの植物を間近で鑑賞できる。いまの季節は新緑が美しく、水芭蕉(みずばしょう)や金蘭(きんらん)も見ごろを迎える。池や湿地もあることから昆虫や野鳥も多く飛来し、それら自然の営みをながめていると時間を忘れてしまうほど。
見どころは、なんといっても樹齢1000年を超える大カツラ。同園のシンボルツリーで、地元の人からは「和池(わち)の大カツラ」と呼ばれ親しまれている。幹の周囲は約16メートルもあり、兵庫県天然記念物に指定されている。
カツラが呼び寄せたといわれる湧水は「千年水」と呼ばれ、1日5000トンもの天然水が湧き出ている。園内で販売しているボトルを購入すれば飲むことができ、レストランでは千年水を利用した「千年水コーヒー」が楽しめる。
園内には3棟のツリーハウスがあり、地元の特産である但馬牛や八鹿豚のBBQが楽しめる。なかでも人気なのは、但馬牛の全部位61種(1種あたり5グラム程度)が味わえる「但馬牛部位食べ比べ」(2名より要予約)だそう。さらに、41部位・12部位の食べ比べコースや、但馬牛150グラムを味わえるお手軽コースが用意されているほか、レストランで注文したランチボックスを園内で食べることもできる。
「植物園であるからこその環境で、但馬の名産を召しあがっていただきたい。夏はツリーハウス、冬はかまくらでも楽しんでいただけます」(石原さん)