2022年10月に現役復帰し、今シーズンで復帰3シーズン目となるフィギュアスケーター・織田信成選手が、ラジオ番組にゲスト出演。37歳という年齢で現役として奮闘する思いや、フィギュアスケート競技の舞台裏などを明かしました。
2013年の末に引退を発表し、約9年の期間を経て現役復帰を果たした織田選手。今の心境について「若い子に『このおっさんやばいな』と思ってもらえなかったら、逆に負けやなと思っている。それくらい(偉大な)背中を見せてこそ、復帰することに意味がある」と力強く語ります。
放送の中では、番組パーソナリティーの林歳彦氏から「滑り終わった後、座るところ(キス・アンド・クライ)で点数が出るまでの間に、コーチと何をしゃべっているのか?」という素朴な質問が投げかけられる場面も。
この質問に対して織田選手は「8割方、演技の内容であとは『足は大丈夫?』とか『あそこで誰々さん見てるよ』とか。選手はさすがに周りを見渡す余裕がないので、あそこでちょっとリラックスさせてくれている感じですね」と回答。
母でありコーチでもある織田憲子さんとキス・アンド・クライでは一緒になるなか、「オカンはすごくダメ出ししてくるから、もう話したくないんですよ」と苦笑。それでも、復帰後の大会に出場したときには、以前と変化があったそうです。
「スケートのことになると母は厳しいが、僕も37歳になったなか、キス・アンド・クライでの様子が変わってきて、すごく褒めてくれるようになった。前に近畿ブロック大会に出場してショートプログラムを終えたとき、なんか知らんけど母が号泣していて……。『こんな歳になってまだスケートして、あんた偉いな!』って。若い頃はダメ出しが多かったですが、今はよく頑張ってるねみたいな感じで言ってくれる」(織田選手)
番組の最後に織田選手は「(ラジオは)むちゃくちゃ楽しい! 長年、関西の番組もやらせていただいたりしたが、やっぱり人生は人と人との出会いやなと。あと、ずっとスケートしかやってこなかったので、いろんな人と話して、いろんな人生の話を聞けるのが本当に楽しい!」とコメント。ラジオからも織田選手らしい明るいキャラクターがあふれ出ていました。
※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2024年5月27日放送回より