“ペットボトル入りビール”は存在せず?「缶・瓶主流だが、実は…」と酒造メーカー 最新事情を聞く | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“ペットボトル入りビール”は存在せず?「缶・瓶主流だが、実は…」と酒造メーカー 最新事情を聞く

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 夏が近づき、バーベキューやビアガーデンなどビールを飲む機会が増えるこの季節。一般的に見かけるビールの容器は瓶や缶ですが、なぜペットボトルは使われないのでしょうか?

 キリンホールディングス・コーポレートコミュニケーション部の新谷さんに話を聞きました。

ペットボトルをビールの容器にしないのはなぜ?

「ビールは酸素に弱く、触れると変質してしまいます。そして、ペットボトルには瓶や缶よりも酸素を通しやすい性質があります。ペットボトルには人間の目には見えない表面のミクロのすき間があって、そこから酸素が混入してしまうのです。“品質の維持”を考慮した結果、国内産ビールの主要な容器は酸素透過しにくい缶・瓶が選ばれています」と、新谷さんは説明。

瓶や缶は酸素を通しにくいため、ビールの劣化を防ぐことが可能

 ビールは酸素に弱いとのことですが、瓶や缶にすることでどれくらい品質を維持できるのでしょうか?

「缶・瓶容器ですと、一般的な賞味期限は9カ月です。それだけ品質が保たれるということです。ですが当社では家庭用ホームサーバーや業務用サーバーに限り、酸素を通しにくい特殊コーティング技術を駆使したペットボトルでビールの提供をしています。主流は缶・瓶ですが、今後は様々な容器の可能性を探っていきたいと思っています」(新谷さん)

ビールサーバーにおける一部の容器では特殊加工されたペットボトルが使用されている(イメージ)

(取材・文=迫田ヒロミ)

※ラジオ関西『Clip火曜日』2024年6月4日放送回より

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