100枚もの絵が物語に合わせて踊り、宙を舞う新しい紙芝居が11月23日、神戸市で上演される。空飛ぶ紙芝居ユニット「スパイスアーサー702」の神戸公演。紙を使った芝居か、それとも手動アニメか、はたまた絵を使った音楽パフォーマンスか。なつかしくて新しい紙芝居の世界を繰り広げる。
紙芝居といえば、木枠の中に仕込まれた20枚ほどの絵が、語り手の話とともに入れ替わっていくのが一般的。空飛ぶ紙芝居は一作品100枚から、物語によっては250枚もの絵が、弁士の語りに合わせて入れ替わるが、クライマックスになると、激しく踊り、勢いよく宙に飛び、時に重々しく左右に御開帳される。
スパイスアーサー702は大阪を拠点に日本全国や世界で活動する5人組。語り手一人で演じられる紙芝居と異なり、絵のめくり役から、弁士、楽器、黒子担当などが紙芝居の世界を立体的で広がりのあるパフォーマンスに生まれ変わらせる。
神戸公演では、幕末、明治に活躍した侠客清水次郎長一家を題材に、子分たちが清水湊の海岸でサーフィンに興じる新作『虎造節浪曲ビッグウェンズデー』を初公開。映画スター・ウォーズのパロディ『文楽スターウォーズ~ディレクターズカット~』などを上演予定。
会場は神戸市中央区山本通4-27-10「アートスペースかおる」。昼の部は午後2時、夜の部は午後6時開演。大人2千円。小学生千円。未就学児無料。問い合わせはkamishibai702@gmail.comまで。
空飛ぶ紙芝居ユニット「スパイスアーサー702」公式ブログ
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