女子サッカー・WEリーグに所属するINAC神戸レオネッサの安本卓史社長がラジオ番組に出演し、新シーズンにおける同クラブの戦力補強動向について明かしました。
2023-24シーズンでは皇后杯で7季ぶりに優勝するも、WEリーグでは2季連続で三菱重工浦和レッズレディースに次いで2位に終わったINAC神戸。
シーズン終了後、主軸のなでしこジャパン(サッカー日本女子代表)GK山下杏也加選手や、若きホープのDF竹重杏歌理選手、23年アジア大会日本女子代表MF天野紗選手のレギュラー格3選手が、海外移籍準備のため退団(※天野選手は6月26日にハンマルビーIFへの移籍が決定)。さらに、1日にはGK戸梶有野里選手とMF箕輪千慧選手の若手2選手が大宮アルディージャVENTUSへ期限付き移籍することも発表されました。現役を引退した元なでしこFW増矢理花選手を含めると、1日時点で6選手がチームを離れることが決まっています。
1日放送のラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)に出演した安本社長は、ファン・リスナーからの質問に対応。そのなかには、「放出のニュースはあるが、契約更新や新加入のニュースが出てこない。INACは他に比べてそういった情報がゆっくりな印象だが、何か理由があるのか?」という声も届きました。
この質問に対して、「全部言ってしまいたい思いもあるが……」と率直な思いを吐露した安本社長。「ファンの皆さんの心配もわかるし、出せるタイミングがある。契約ごとなのでサインするまではわからないもの」と理解を求めつつ、「5~6人、ほぼ話がまとまっている。出せるときには情報を出します」「FW、中盤、サイド、DF含めて、バランスよく(選手を)取れていると思うので、お楽しみにしていてください!」と、補強を着々と進めているといいます。
また、番組のなかでは、センターラインを強化すべく、新たに「170センチ以上ある、国際試合の経験のあるGK」の獲得と、「『ザ・FW』というタイプの選手を探している」ことも明言した安本社長。
国内クラブからの主力級の獲得は難しいと移籍事情を述べたINAC神戸のトップは、ヴィッセル神戸の幹部時代にJリーグ外国籍選手最多得点記録を持つFWマルキーニョス選手ら実績ある選手たちの獲得に成功した例を挙げ、「INACは勝ち続けたいチーム。日本の選手に負けないクオリティーを持ち、日本でやりたいという選手(をとる)。あっと驚きますよ!」とコメント。リーグタイトル奪還に向けて名のある外国籍選手などに触手を伸ばすなど、サプライズ補強を用意していることも生放送の中で明かしていました。