女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサGK船田麻友選手がラジオ番組の生放送にゲスト出演。新シーズンが始動したクラブの様子などを明かしました。
16日の全体練習から、ジョルディ・フェロン監督のもと、本格的に2024-25シーズンの活動をスタートしたINAC神戸。パリ五輪に臨んでいるなでしこジャパン(日本女子代表)の北川ひかる選手や守屋都弥選手は不在で、一部の新加入外国籍選手は未合流ですが、そのほかの選手たちは猛暑の中でも元気な姿を披露。船田選手をはじめ、成宮唯選手、三宅史織選手、土光真代選手、高瀬愛実選手(※「高」=はしごだか)ら既存の選手たちだけでなく、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースから移籍したGK大熊茜選手とジャマイカ女子代表DFヴィアン・サンプソン選手も精力的に汗を流しました。
INAC神戸では2年目となる船田選手。始動時の雰囲気について、新外国籍選手のサンプソン選手のキャラクターのよさが、チームを明るくしているとコメント。チームメイトから「ヴィー」の愛称で親しまれているセンターバックとは、船田選手は英語でコミュニケーションをとっているそうですが、サンプソン選手は日本語も話せるそうで、すでにチームの中心にいるとのこと。また、サンプソン選手自身、日本の真夏を体験しているのはこれが初めてということもあり、「ニホンノナツハ、アツスギル!」と本音も漏らしていたことも明かしていました。
GK陣は顔ぶれが一新。なでしこジャパンの山下杏也加選手が海外移籍準備のため退団し、戸梶有野里選手は大宮アルディージャVENTUSに期限付き移籍。一方で、今年、藤枝順心高校から加わっていた菊地優杏選手(19)と、二十歳の大熊選手というフレッシュな陣容とともに、ベテランの船田選手がトレーニングを積んでいるといいます。
船田選手から見て、「2人はのほほんとしている」そう。それでも、毎日GKコーチとともに「ギャーギャー言いながら(練習をしている)、笑」と新GKトリオも明るい雰囲気のなかで切磋琢磨中。ちなみに今シーズンの船田選手はピッチでのプレーだけでなく、2人を育てる役割も担っているようです。
なお、INAC神戸の今後のスケジュールについては、まず8月にアメリカで行われる『The Women’s Cup 2024』に出場。2試合が予定され、現地時間14日の初戦はアトレチコ・マドリー(スペイン)の女子チームと対戦し、同17日には決勝か3位決定戦に臨みます。そして、帰国後、WEリーグカップが9月1日から、WEリーグが9月14~16日のいずれかで、それぞれ開幕。晩夏とともに、2024-25シーズンの戦いがいよいよやってきます。
特にWEリーグの開幕2連戦では、S広島R、三菱重工浦和レッズレディースといった、昨シーズン苦杯をなめている相手といきなり顔を合わせることになりましたが、船田選手は、「昨シーズンの悔しさをここでやり返すしかない」と、ライバル相手の一戦に向けて早くも闘志を燃やしていました。