【神戸市】市民の“終活”をサポート 自分自身で決められる「エンディングプラン・サポート事業」開始 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【神戸市】市民の“終活”をサポート 自分自身で決められる「エンディングプラン・サポート事業」開始

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 ここ数年で広く知られるようになった、「終活」という言葉。神戸市は、この世を去ったあとの埋葬と納骨の方法を自身で決められるよう支援するエンディング・サポート事業を行っています。

「エンディング・サポート事業」

 神戸市では、ひとり暮らしの高齢者の数が過去最高を記録しました。これまで、親族や承継者がおらずひとり暮らしをしている人が亡くなると無縁遺骨となり、埋葬場所を指定できないなど、故人の意思が反映されることはありませんでした。

 このたび、神戸市が開始した同事業により相談窓口ができ、生前に自身で死後の納骨や埋葬場所や場所を決めることができるようになり、故人の尊厳が保たれるようになりました。

 具体的な流れは、エンディングプラン・サポート事業相談窓口に連絡後、事業に協力する葬祭事業者と相談。希望する葬儀や納骨について契約となった場合、神戸市が両者間に立ち合いサポートを行います。同サポートは、契約日から実際に葬儀が行われる日まで続きます。

 相談窓口は、祝日を除く月曜日〜金曜日の午前9時〜午後5時まで、電話(078-322-5086)にて受け付けているほか、ファックスやメールでの問い合わせも可能です。

 サポートを受けるには、原則、以下の条件を満たす必要があります(※生活保護受給者は対象外)。詳細については、神戸市のホームページにて確認ができます。

1)神戸市民の方
2)ひとり暮らしをしており頼れる身寄りのない方
3)年収230万円以下
4)預貯金230万円以下
5)所有固定資産税の評価額が500万円以下

 同事業が想定する納骨先の一つに、鵯越(ひよどりごえ)の合葬墓があります。2018(平成30)年に設立された同施設は神戸を見下ろす見晴らしのいい丘の上にあり、オプションとして故人の名称プレートを提示することも可能。

 神戸市民が納骨する、もしくは納骨される人が神戸市民であることなど、応募にはいくつかの条件があり、こちらも詳細は神戸市のホームページで確認可能です。

鵯越合葬墓

 神戸市健康局斎園管理課の中村課長は、「神戸で暮らすすべての人が、埋葬・納骨においても尊厳が持てる街にできれば」と話します。

※ラジオ関西『サンデー神戸』より

神戸市健康局斎園管理課の中村課長(写真右)、『サンデー神戸』パーソナリティーのクマガイタツロウ(同右)
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