パリ五輪の柔道日本代表で、兄妹そろっての五輪2連覇を目指していた男子66キロ級の兄・阿部一二三(26)は28日、決勝戦で世界ランキング8位のウィリアン・リマ(24・ブラジル)と対戦し、合わせ技一本で勝ち、連覇を達成した。
日本柔道で通算50個目の金メダルを獲得した(メダル獲得は通算99個目)。
女子52キロ級の妹・阿部詩(24)は28日、2回戦で世界ランキング1位のディヨラ・ケルディヨロワ(26・ウズベキスタン)に敗戦。2度目の五輪は、メダルを獲得できなかった。
史上初の兄妹同日五輪連覇の期待がかかったパリ五輪だったが、叶わなかった。
日本勢はパリ五輪で、2日目に柔道女子48キロ級でオリンピック初出場の角田夏実(31)が金メダルを獲得、メダル第1号となった。
阿部兄妹の巨大壁画が、五輪開幕直前の26日、出身地・神戸市内の2か所にお目見えした。いずれも高さ約10メートルあり、道ゆく人たちを圧倒、撮影ポイントになっている。両選手と契約を結ぶアディダスジャパン(本社・東京都港区)が企画した。