STOP!特殊詐欺 自動録音電話機の購入に最大1万円の補助 家電量販店でお盆にキャンペーン開催 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

STOP!特殊詐欺 自動録音電話機の購入に最大1万円の補助 家電量販店でお盆にキャンペーン開催

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 特殊詐欺。「自分は被害に遭わない、大丈夫」と思っていても、その手口は多様化し巧妙になっており、被害はあとを絶ちません。兵庫県内でも過去最悪のペースで被害が増加しています。被害に遭わないために効果的とされるのが、自動録音電話機。兵庫県では65歳以上の人を対象に最大1万円の購入補助を行っています。

STOP!特殊詐欺 兵庫県では自動録音電話機の購入に最大1万円の補助 ※画像はイメージです 
STOP!特殊詐欺 兵庫県では自動録音電話機の購入に最大1万円の補助 ※画像はイメージです 

 特殊詐欺には様々な手口があり、このうち「架空料金請求詐欺」は、未払いの料金があるなど架空の請求をして金銭等をだまし取る手口、また「還付金詐欺」は、税金還付等に必要な手続きを装って被害者にATMを操作させ、口座間送金により財産をだまし取る手口を指します。

 兵庫県警察本部によりますと、令和5年の特殊詐欺被害の認知件数は1224件、被害額は21億9000万円で、過去10年で最多となりました。被害のうち、架空料金請求詐欺や還付金詐欺が特に多く、全体の約7割を占めました。

 また兵庫県警が認知した今年1月から6月の上半期の特殊詐欺の件数は597件で、昨年同期比で7件減りましたが、被害金額は8.9億円と、昨年同期比で2.2億円増えました。「架空料金請求詐欺」と「還付金詐欺」が全体の約6割、被害者は65歳以上の高齢者が全体の約7割を占めています。

 特殊詐欺のうち約6割が、固定電話にかかっており、被害を防ぐためには固定電話への対策が重要です。効果的とされるのが、自動録音電話機です。通話内容を自動で録音する機能のほか、防犯機能付きのものは、呼び出し音が鳴る前に電話をかけてきた相手に通話を録音する旨のメッセージが流れます。何か悪いことを企んでいる相手はこの時点で電話を切る場合が多く、電話を受ける側にとっても呼び出し音が鳴らないので、迷惑電話の撃退にもつながります。相手が電話を切らない場合は、機種によって違いはあるものの、呼び出し音と交互に注意喚起メッセージが流れたり、相手の名前を確認するメッセージが流れるものもあり、迷惑電話に出ないための様々な機能がついています。家電量販店の担当者によりますと、1万円台後半くらいの機種に、それらの機能が設定されているということです。

 兵庫県では、現在、自動録音電話機などの購入補助を行っています。対象は兵庫県在住の65歳以上の人で、自動録音電話機の購入には最大1万円、既存の電話機への外付け録音機の購入には最大5000円を補助します。補助金は市町から交付され、市町によって申請方法が異なります。

自動録音電話機などの購入補助についての詳細
自動録音電話機などの購入補助についての詳細

 兵庫県内の、エディオン、ケーズデンキ、上新電機、ヤマダ電機の対象店舗計28店舗では、自動録音機能付き電話機の使い方や、購入補助金の交付申請サポートを行うポップアップイベントを、8月10日(土)から18日(日)まで実施します。

 兵庫県警生活安全企画課の担当者は、「最近は還付金詐欺が急増しており、特に阪神地域で増えている。被害に遭わないために、防犯機能付きの電話を活用したり、知らない番号には出ないなど、対策をしてほしい」と呼びかけています。

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