将来について考えるとき、漠然とした不安を抱える人も多いはず。一方で、まだ見ぬ未来にワクワクし、胸を膨らませる人もいるのではないだろうか。
ラジオ関西(兵庫県神戸市)の番組『Clip』では、「ポジティブ思考? マイナス思考?」というテーマでメッセージを募集。リスナーからは、さまざまな考え方が届いた。
あるリスナーから寄せられたのは、「自分自身が嫌になるぐらいネガティブです。そんな自分から逃避行させるために口に出す言葉は『ポジティブ』です!」というメッセージ。
番組パーソナリティーの清水健(フリーアナウンサー)は、「将来に対して不安はあるから、どうしてもポジティブに考えられないときってあるんですよね」と共感。同パーソナリティーの絵本作家・夏きこも、「『無理にはしないけど前は向きたい』という気持ちはわかる」と大きくうなずいた。
清水自身はマイナス思考派だそうで、「(気分は)その日によって変わるじゃないですか。調子が悪いときは、どうしても前を向けない」と心中を吐露。そのうえで、「ネガティブな自分がいるから、ええような気もします。ほんまのポジティブ(な人)っているのかな?」と疑問を投げかけた。
清水とは対照的な、ポジティブ派からの声も数多く寄せられた。
「人生残り何年かはわからないですが、ポジティブシンキングしかないですわ。この世で起きたことは、この世に収まらないはずはないです」とズバッと断言したのは、リスナーのw&sさん。
さらに、姫路のやっちゃんさんのメッセージには、「断捨離して、マンションに引っ越してから景色が変わり、老後について明るく考えられました」という、“ポジティブになれたきっかけ”がつづられていた。
このメッセージを読んだ清水は、「環境を変えるというのも大事」「『ネガティブな自分でいないでおこう』と考えることも一つの手段かもしれませんね」と、ポジティブ思考の努力について紐解いた。
一方で、清水と同じマイナス思考の人からもメッセージが届いた。
リスナーのるみこさんは、「マイナス思考のおかげで、何事も準備は欠かさないです。良く言えば『自分に厳しい』、悪く言えば『気にしすぎ』ですかね」と語る。
これに大きく共感した清水は、「自分に厳しい面はみなさんにあるんですよね。自分に厳しいほど、準備しているものが足りなく感じてしまう。でも、そんなに必要じゃないかもしれない。これは僕もわかるんですけど、『やるんやったらとことんやろうよ』と思う。『(結果的に)いらん準備やったな』と思うほうがいいなって思います」と熱弁した。
番組最後には、「ポジティブなときがあれば、ネガティブなときもある。でも、みなさん『ポジティブでがんばろう』と励む。僕は、そういった人たちを応援できる環境になりたいなと思います。自分1人じゃ考えられないんでね」と日々頑張る人へエールを送り、締めくくった。
※ラジオ関西『Clip木曜日』より