風呂上りに髪を乾かすとき、どんなことを意識していますか?「なるべく髪を傷ませたくない」「早く乾かしたい」など要望はさまざまあることと思います。今回はヘアメイクア一ティストの山中めぐみさんに“正しいドライヤーの方法”を聞きました。
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風呂上がりの暑さも手伝ってドライヤーが億劫になり、乾かし始めるまでに時間をおいてしまいがちな夏。しかし、髪はできるだけ早めに乾かした方がいいと山中さんは言います。
「濡れ髪はキューティクルが開いています。摩擦ダメージを受けると痛みやすく、内部の水分や栄養分が失われやすい状態にあります。また、髪や頭皮が濡れたまま時間が経つと頭皮に元々存在する菌、『常在菌』が繁殖しやすくなりニオイの原因に。頭皮のかゆみやフケが増える原因にもなってしまうので、できるだけ早くしっかりと乾かした方が良いです」(山中さん)
具体的な乾かし方のポイントを教えてもらいました。
【髪を乾かす前にタオルで水分をしっかり吸い取ること】
あらかじめ頭皮や頭髪の水分を取っておくことで、ドライヤーにかける時間を短縮することができます。また、タオルドライ後にドライヤーの熱から守るトリートメント剤を塗布するのもおすすめだそう。
【まずは髪の根元から乾かす】
根元部分は水分が蒸発しにくく乾きにくいため、先に乾かしましょう。全体の8割程度まで乾いてきたら、弱風にして仕上げたい髪の毛の流れや毛先の動きをイメージして乾かしていくと形がつくりやすくなります。ボリュームが出やすい人は根本を手で抑えながら温風をあて、そのあと冷風をあてるとボリュームダウンできます。
【最後に冷風を当てる】
冷風をうまく活用すると、普段の髪の手入れがとても楽になります。髪はほとんどがたんぱく質でできているため、温めると柔らかく冷やすと固まる性質があります。ドライヤーの温風でしっかりと乾かし、仕上げに冷風で整えると寝癖防止にもなるそうです。
ドライヤーをするときの注意点について、山中さんは「乾かしている最中に髪が熱いなと感じたとき、冷風を使うと熱による髪へのダメージの緩和にもなります。ヘアスタイルを整えてもすぐに崩れてしまう方は、冷風がうまく使えていない可能性があるので、もう一度普段のドライヤーの使い方を見直してみましょう」と話していました。
(取材・文=迫田ヒロミ)
※ラジオ関西『Clip水曜日』2024年7月24日放送回より