世界文化遺産・清水寺(京都市東山区)で、お盆の恒例行事「千日詣り(せんにちまいり)」が16日まで開かれた。
訪れた人々は、清水寺・本堂(国宝)の奥に位置する内々陣(普段は非公開)で、本尊が安置されている厨子の前で本尊を模した「御前立(おまえだち)」に手を合わせていた。
清水寺は多くのインバウンド(訪日外国人)でにぎわう観光地のひとつ。
自然災害が多い日本は、訪日外国人客が災害に巻き込まれる可能性が高い。しかし外国人にとっては、日本での災害発生時に「自分がどのような状況に置かれているのか、どのように対応すべきか」という情報を手に入れることが難しい。
イタリアから訪れた20代の男性は、1週間の日本滞在で京都と東京をめぐった。「来日直前にインターネットのニュースで“南海トラフ”の存在を知った。イタリアも歴史的に多くの地震に見舞われているから、気にはなっていた」と話す。
ヨーロッパではギリシャやトルコと同様、イタリアも地震多発地帯とされている。「旅先で自然災害に遭遇すると、とたんに不安になる。特に帰国できるのかどうかが心配になる。緊急時の多言語での情報発信について、きめ細かくお願いしたい」と話した。