【神戸市】スマホアプリで「生きものクエスト」 みんなで生態系を守れ! 夏休みの自由研究にも | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【神戸市】スマホアプリで「生きものクエスト」 みんなで生態系を守れ! 夏休みの自由研究にも

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 神戸市は、8月31日(土)までの期間で「夏休み生きものクエスト2024~神戸で夏の生きものさがし~」を開催中。スマアプリ「Biome(バイオーム)」を活用することで生き物の名前や特徴が表示され、生態系を知ることが出来ます。

「夏休み生きものクエスト2024~神戸で夏の生きものさがし~」

 都市近郊にも里山や川が数多くあり、さまざまな生きものが暮らす神戸。同イベントでは、AIによって日本に生息するほぼすべての動植物約9万3千種を判定することができるスマホアプリ「Biome」を活用します。

 アプリ内の「判定」ボタンを押すとカメラが起動するので、生きものを撮影します。この写真によって判定が行われ、対象となる生きもの4種を発見することで「生きものクエスト」が達成します。ゲーム感覚で調査に参加することができるため、夏休みの自由研究にもおすすめです。

◆対象生物:15種類

【里山の指標となる生き物】
カブトムシ、コクワガタ、ヤマトタマムシ、ハグロトンボ、ミンミンゼミ、ミナミメダカ、ニホンアマガエル、ニホントカゲ

【神戸で確認されている外来種】
ツヤハダゴマダラカミキリ、クビアカツヤカミキリ、オオキンケイギク

【神戸市でよくみられるカメムシ】
ツヤアオカメムシ、チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、キマダラカメムシ

ツヤアオカメムシ

 近年大発生しているカメムシも調査対象。じつは、阪神間で見られるカメムシは7種類が存在することをご存知でしょうか。

 ここ数年の間でカメムシが大量に増加した原因としては、昨年夏、幼虫が食べるスギやヒノキの実がたくさんできたことが挙げられるのだそう。秋になると光を求めるという習性を持つため、都市部にやってきたことから大発生したと考えられています。ちなみに、カメムシはLEDライトにはあまり近寄らないといわれています。

 神戸市環境局自然環境担当部長の岡田篤さんによると、同イベント実施の背景には「外来種の増加による被害を食い止めたい」という意図があるのだそう。

 2021年、神戸ではじめて発見されたツヤハダゴマダラカミキリは、六甲アイランドから輸入コンテナの梱包材などと一緒に運ばれ、六甲アイランドの街路樹に卵を産み付けたため、街路樹429本を伐採せざるを得ませんでした。

 さくらや桃、梅を好んで食べる習性を持つ、ツヤハダゴマダラカミキリ。現在、六甲アイランドだけでなく神戸市内全域にまん延している可能性も考えられるため、同イベントによって外来種を発見することで駆除ができ、本来の生態系を取り戻すことを目指しているといいます。

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