神戸市は、今年9月から、市内在住の学生が市内の高校などに通う通学定期代について、全額補助することを決めました。この制度に関して神戸市こども家庭局の担当者に詳しく話を聞きました。
同市は、これまでにも市内在住の高校生の通学定期券代の一部を補助していましたが、この制度を来月(9月)から大幅に拡充。年度の途中で制度が変わるため、4〜8月までの5か月の通学定期代が6万円を超える場合は、超過額の2分の1を補助することもあわせて決定しました。
制度拡充後となる9月から翌年3月までの通学定期代については、金額にかかわらず全額が補助されます。
同制度は、神戸市在住で住民登録をしており、高等学校や高等専門学校、中等教育学校後期課程、専修学校高等課程、外国人学校に通っている学生が対象となります。
今年度より、大阪府では高校の授業料を無償化する新制度がスタート。これにより兵庫県との間に格差が生じたことで、神戸市内の高校を志願する受験生が減少する事態となりました。
同市は、これが将来的に高校の存続の危機につながり、さらなる人口減少を招くとして問題視。このことから、子育て世帯の市外流出を食い止めるべく、同市は全国初となる通学費用の無償化に踏み切りました。
一方、市外の高校に通う学生のうち通学費用が基準額(年額14万4千円)を超える場合の補助(2分の1)も継続されます。
市内・市外いずれの高校に通う場合も、定期券購入後、神戸市に申請することで補助が受けられます。
【申請時のポイント】
1)定期券購入時、定期券面の写真を撮影し申請がはじまるまで保管
2)現在、9月にまたがる通学定期券を使用している人については買い直し不要(日割計算のうえ補助が出る)
3)申請は2025年1月開始
詳しくは、神戸市の公式ホームページに掲載されています。検索エンジンで「神戸市」「高校生定期」と調べると、制度の案内ページも。電話やメールでの問い合わせも受け付けているとのことです。
※ラジオ関西『サンデー神戸』より