「警備員」のユニフォームといえば、何色を思い浮かべるでしょうか? いま、関西の一部では、「“赤い制服を着た警備員”が軽快な踊りをしながら誘導してくれる」と密かに話題になっています。一風変わった警備会社、SHOWYA株式会社(宝塚市)で“赤服”をしている阪口さんに話を聞きました。
――いつから踊る警備員をしている?
【阪口さん】 会社の設立当時からパフォーマンスができる警備員を雇う予定だったそうで、私自身、早くから踊る警備員として入社しました。しかし、コロナの影響で実演する機会はほとんどなく、最近になってやっと本格的に“踊る赤い警備員”をさせてもらっています。踊る警備員は現在2名おり、そのほかは通常の警備員です。
「人々を楽しませる警備員は目立ったほうが良い!」ということで、一風変わった赤色の制服が採用されたそうです。
――踊る警備員をはじめたきっかけは?
【阪口さん】 社長が、アメリカ・ニューヨークでの通勤ラッシュの時間帯に、交通誘導を楽しそうに踊りながらする警備員を見たことがきっかけだそうです。「こんな警備員が日本にいたらお客さんを喜ばせることができる」と考え、約6年前に踊る警備員がいる警備会社を設立しました。
――メンバーはどのようにして見つけた?
【阪口さん】 私は、西宮市を拠点にしているアマチュア劇団「スターダスト日本」を立ち上げたのですが、たまたま社長と家が近所だったことから「踊れる警備員としてやらないか」とお声がけいただいたという経緯があります。劇団メンバーがもう1人の赤服として働いている、という感じです。
ただ、我々は踊りを専門にしているわけではなかったので、“車を止めるためのステップ”など、踊る警備員として実践でも使える動きをダンス教室で練習しました。いまでも、某テーマパークのパフォーマンスなどを見て研究しています(笑)。
――踊る警備員はどこで見られる?
【阪口さん】 おもに、イベントなどの警備で配置されています。最近だと、三田市のお祭りに配置されました。私たちの仕事の前提は、きちんと安全な警備ができること。そのプラスアルファとして、踊ったりしてお客さんを笑顔にするのが仕事です。
赤い制服の警備員が踊っている様子を、わざわざ引き返して見に来てくれたりするので、普通の警備員が立っているよりも注目してくれますね(笑)。