「住み慣れた地に安心の医療を」兵庫・姫路の病院 12の診療科 法人連携で切れ目のないサポート構築 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「住み慣れた地に安心の医療を」兵庫・姫路の病院 12の診療科 法人連携で切れ目のないサポート構築

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 体調に不調や不安が現れたとき、すぐに相談・受診のできる医療機関があると安心です。そんな“かかりつけ医”として地域医療の充実に尽力する病院が、兵庫県姫路市の広畑区にあります。姫路の魅力を伝えるラジオ番組でこのほど、その取り組みについて聞きました。

「地域の方にすぐに受診していただける、安心できるような“かかりつけ病院”を目指しています」と話すのは、社会医療法人三栄会広畑病院(以下、広畑病院)院長の佐々木裕一さんです。

三栄会広畑病院 院長の佐々木裕一さん(提供:三栄会広畑病院)
三栄会広畑病院 院長の佐々木裕一さん(提供:三栄会広畑病院)

 広畑病院は2023(令和5年)2月、広畑区夢前町の製鉄記念広畑病院跡地に開業しました。地域医療を担う志しを持って誕生した同病院には12の診療科があります。(※1)

三栄会広畑病院外観(提供:三栄会広畑病院)
三栄会広畑病院外観(提供:三栄会広畑病院)
病室の様子(提供:三栄会広畑病院)
病室の様子(提供:三栄会広畑病院)

 同病院は、同じく姫路市内にあるツカザキ病院(網干区和久)と連携しており、急性期の高度な医療行為を必要とする患者はツカザキ病院での治療を受けられます。連携の取り組みとして両病院で電子カルテを共有しているほか、双方の移動のためのシャトルバスも運行。さらに、回復期や在宅医療などの治療ではまた広畑病院を受診できるなど、切れ目のないサポート体制が構築されています。

 加えて、広畑病院の大きな特長の一つと言えるのが透析患者のケアです。同病院には現在72床もの人工透析用ベッドが備えられ、姫路地区・播磨地区などの広い範囲で透析を必要とする患者のサポートを行っています。

透析ベッド(提供:三栄会広畑病院)
透析ベッド(提供:三栄会広畑病院)

 他にも、在宅医療や終末期医療などあらゆる状況・段階で患者自身の“人間らしい生活”を支えていく姿勢には、同法人の「医療は患者のためにある」という信念や、生命を尊重して「地域医療に奉仕する」との理念が貫かれていると言えます。

 番組でパーソナリティを務める姫路市の清元秀泰市長は、同病院について「広畑の地にそれだけたくさんの診療科を備えた病院があるというのは、地域の方も安心だと思う」とコメント。佐々木さんは「2025年には団塊の世代(全員)が後期高齢者となり、高齢者数がかなり増えると考えられる(※2)。そういった方々にも、住み慣れた地域でずっと過ごしていただくことができるよう、引き続き支援を行っていきたい」と語りました。

※ラジオ関西『ヒメトピ558』2024年8月23日、30日、9月6日放送回より

【※1】 内科、消化器内科、整形外科、眼科、人工透析内科、人工透析外科、腎臓内科、脳神経内科、脳神経外科、循環器内科、リハビリテーション科、放射線科(2024年9月6日現在)

【※2】 令和7(2025)年に3653万人に達すると見込まれている。65歳以上人口はその後も増加傾向が継続。令和25(2043)年に3953万人でピークを迎えた後は減少に転じると推計されている。(内閣府「高齢化の現状と将来像」より)

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