女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサは、7日に行われた「2024-25 WEリーグ クラシエカップ 」のグループステージ第2節で、ちふれASエルフェン埼玉(EL埼玉)に0-1と敗れました。この試合のINAC神戸の戦いぶりについて、元なでしこジャパンの川上直子氏が、ラジオ番組で感想を述べました。
大阪・J-GREEN堺S1メインフィールドでのホームゲームに臨んだINAC神戸。前節からは先発を3選手入れ替えて臨みましたが、0-0で迎えた後半29分(74分)、EL埼玉MF瀬戸口梢選手のヘディングシュートで失点すると、その後も相手の堅守を崩せないままタイムアップを迎えました。
ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』で番組パーソナリティーを務める川上氏は、9日の生放送で、この試合のINAC神戸について「内容もまったくいいところがなかった」とバッサリ。「まず何がよくなかったかというと、ちょっと受け身で試合に入ってしまった。ディフェンス重視で守ってくる相手に、INACもどっしりした感じから入っちゃった。もっと積極的に奪いに行って、相手を圧倒するような立ち上がり、試合の入り方ができたらよかったのでは。90分間、選手交代を含めていろいろあったが、チャンスもほとんどつくれなかった」と、厳しい評価をくだしていました。
ともにパーソナリティーを務める女優の寺田光からの「選手交代が多かったのはなぜ?」という質問に対して、「(新たに)外国人選手が入ってきたりして、どの組み合わせが一番いいのか、いま試している最中」と、川上氏。
寺田からは、「もっとシュートを打ったり、ゴールシーンを作るための修正点は?」との問いも。
これに対して、川上氏は、「もっと積極的にボールを奪いにいって、短いパス交換でゴールまでいけるくらいの距離、高い位置でボールを奪えたらなとは思う」とコメント。
チームの課題については、「あとはボールを奪ってから『よし! 行くぞ!』となっているのに、『あっ、いかないんだ……もう1回後ろに下げるんだ』というシーンが、もったいない」と指摘。「そうなると、相手としては、『あっ、ラッキー』と思う。いま前に引っ掛けてボールをとったのに、『なんで後ろを選択するの?』と。それじゃ相手としては全然こわくないんじゃないかなというのが、今回のちふれ戦で気になったところ。安全に運ぼうとしすぎたのかな。でも、相手としてはもっとチャレンジしてきたほうが手ごわかったのかもしれない」と、攻守における積極的なプレーを求めていました。
「今週のリーグ戦開幕に向けて、本当は(カップ戦で)勝ちながら何か収穫を得たかったと思う」と述べつつ、川上氏はオフシーズンに主力の入れ替えが多かったINAC神戸の状況を踏まえたうえで、「結果は負けも、選手コメントにもあったように、ここで止まっている場合でもない」と、負けを引きずらない大切さも説いていました。
また、2試合連続で先発したINAC神戸GK船田麻友選手も、「みんなしっかりと結果と内容を受け止めて、今週から始まるリーグ戦に向けて、危機感を持って、(気持ちを)切り替えて進んでいます」と番組にコメントを寄せ、WEリーグ開幕戦での勝利を誓っていました。