兵庫県議会で不信任決議が可決された斎藤元彦知事が、30日付で自動的に失職し、出直し知事選挙に臨む意向を固めたことが関係者への取材でわかった。
斎藤知事は9月19日の県議会で、自身のパワーハラスメントなどが指摘された告発文書に端を発した問題をめぐり、全議員86人から不信任決議案が提出され、全会一致で可決された。
不信任決議は地方自治法により法的拘束力を持つ。斎藤知事は決議から10日以内に議会を解散するか、辞職・失職かの判断を迫られている。
これまで「兵庫県政を前に進めることが重要だ」と従来の主張を繰り返している斎藤知事は、決断の時期が迫り、「最終的な判断の段階に来た。重い判断になるので最後の覚悟が大事」と述べていた。