バレーボールの国内トップカテゴリーとなる新リーグ「SVリーグ」の開幕が、いよいよ目前にせまってきました。10月12日(土)の開幕戦に向けて準備を進めているチームの1つが、ヴィクトリーナ姫路です。昨シーズンのVリーグ2部女子(V2女子)を無敗で完全優勝した実績を引っ提げて新リーグに乗り込むヴィクトリーナ。最近の動きをまとめました。
9月20日には、地元の姫路で、SVリーグ開幕に向けての壮行会が行われ、ヴィクトリーナ姫路の選手・スタッフが勢ぞろい。チームを運営する株式会社姫路ヴィクトリーナの上原光徳代表取締役社長が、支援者の前で、新リーグへの意気込みを語りました。
「4月頃、ヴィクトリーナはSVリーグに参入すると発表しまして、早いもので5か月が経ち、開幕前となりました。アウェイ石川県での開幕となり、翌週から姫路でのホーム開幕を迎えます。SVリーグは世界最高峰を目指すということで、バレーの最高峰、たくさんの有力な選手が集う戦いとなります。初年度は我々を含めて14チームで戦うことになりますが、昨シーズンのV1で優勝したNECレッドロケッツ川崎をはじめ、強豪チームと対戦することにワクワクしています。
昨シーズンはV2で優勝させていただいたが、このSVリーグで上位にいくためのチームを昨年から作ってきました。チャレンジャーのつもりで、どこまでいけるかというところですが、来年4月のシーズン終わりでベスト8に入るとチャンピオンシップに行くことができます。ベスト4に入ると、ホーム・姫路で試合ができます。何とかここに食い込んで、やる以上は初代チャンピオンを目指して、頑張っていきたいと思います。それには、本当に皆さま方の応援が必要です。今シーズン頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いします」(上原社長)
また、9月24日には、2024-25シーズンのキャプテン、背番号と、ユニフォームが発表され、新キャプテンには、ヴィクトリーナで2シーズン目、経験豊富なセッター・元日本代表の柴田真果(しばた・みか)選手が就任することになりました。チーム最年長でもある柴田選手は、「今シーズンの目標は、SVリーグ初代女王です。私たちのスローガンでもある『百%』のもと、チームの良さを出して頑張ります」と、選手を代表して抱負を述べています。
柴田選手のキャプテン就任について、元日本女子代表セッターの竹下佳江氏(現、ヴィクトリーナ姫路エグゼクティブアドバイザー)は、「(アヴィタル・セリンジャー)監督も仰っていたが、『チームをまとめることのできる選手は彼女しかいない』と。去年からチームに入った選手ですが、人と人とをつなぐことができる、バランスのいい選手ですし、性格も非常にいい。年齢は上になっているが、下の子にもすごく気配りができる、すごくやさしいお姉ちゃん的な存在。セッターとして、監督の頭脳というところでも、いろんなところで体現してくれると思う」と、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組を通じて、柴田選手を称えたうえで、後輩に期待を寄せるコメントを残していました。
9月28日には、もう1つの国内タイトル、天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会の近畿ブロック大会に出場したヴィクトリーナ。初戦では金蘭会高校に第1セットを取られながらも2セットを奪い返し、セットカウント2-1で勝利。次戦では、マルイチ兵庫選抜(兵庫県大学女子選抜チーム)をセットカウント2-0と下し、12月に大阪で行われるファイナルランドへの進出を決めました。