ICT・ロボット、健康・医療、空飛ぶクルマ・ドローンなど最先端の技術が集まる「国際フロンティア産業メッセ」。西日本最大級の産業総合展示会として、今年9月に神戸市内で開かれた。その中での「こうべしんきんビジネスメッセ2024」には様々な兵庫・神戸の企業が出展。
今シリーズでは、メッセを通じて発信された各企業の独自技術やサービスを全22回にわたって紹介する。第9回は機械系機器メーカーの森合精機株式会社(兵庫県明石市)。
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産業用の洗浄機の開発から販売までを主要な事業としている同社。特に、洗浄機は40年以上製造しており、洗浄機製造高で国内トップシェアを獲得して以来、国内シェアナンバーワンを維持している。
現在、顧客で一番多いのは自動車・自動車部品メーカー。加工した後のラインでも、品質・性能にもかかわってくる重要な役割を担っている。森合精機株式会社の吉村尚輝さんは「洗浄機は金属加工しているところでは必ず求められているもの。40年で培ってきた技術には確かな自信があります」と同社製品をアピールした。
今年のメッセについては、「例年より高校生の来場が多かった」吉村さん。人材育成・採用担当の顔も持ち、これから入ってくる未来の新入社員の理想像については「ものづくりに興味を持ってほしい」と話す。吉村さん自身、同社に入社したきっかけは「産業用洗浄機に興味があったから」だそう。今まで知らなかった分野だったため、面白さを感じて入社を決めたという。
「イメージがつきづらいかもしれないが、当社は人々の生活を縁の下で支えている存在。その中で仕事のおもしろさをみつけてほしい」と、吉村さんは若者へ向けてエールを送った。