女子サッカーのINAC神戸レオネッサは、6日に行われた「2024-25 SOMPO WEリーグ」第4節で、AC長野パルセイロ・レディースを3-2と下し、リーグ戦3連勝を達成しました。しかし、今回のホームゲームでは入場者数が646人と、これまでのWEリーグ戦ホームゲームでは最小の数字に。この事態に、元なでしこジャパン(日本女子代表)が、ラジオ番組を通じて苦言を呈しました。
INAC神戸は今回の長野L戦で、大黒柱のキャプテン、守備の要でもあるDF三宅史織選手が欠場するも、前半早々の3分に先制。主導権を握ると、後半に2ゴールを追加し、ホームで勝ち切りました。
特にこの試合では、FW愛川陽菜選手が1得点1アシストと活躍。元なでしこジャパンの川上直子氏は、「プレー判断がすごく速くなって、思い切りのあるプレーが増えた。グッと成長したように思う。抜け出たときに、たとえば田中美南選手みたいに自分でフィニッシュまでいけるような力強さも出てくると、ますます相手にとって嫌な存在になるのでは」と、INAC神戸の17番を称えていました。
一方で、日曜日午後4時3分キックオフのホームゲームで、600人台という観客の数は、WEリーグやクラブの現状の厳しさを物語る数字。当日、Jリーグのヴィッセル神戸が京都でのアウェイ戦に臨み、神戸のサッカーファンがそこに流れたことも影響したと思われますが、川上氏は、「それだけではないと思う。WEリーグとしても、INAC神戸としても、もっともっと集客に対する執念を見せてほしい。もっとできることがあるんじゃないかな」とバッサリ。「街なかで歩いていて、『今週試合があるんだ』と(いうような告知が)、いやでも目に入ってくらいに、そうなってほしい」と、デジタルだけではない告知の重要性を説いていました。
また、川上氏は、9日に行われる「2024-25 WEリーグ クラシエカップ」グループステージ第4節、ちふれASエルフェン埼玉対INAC神戸の試合のキックオフ時間にも言及。このリーグカップ戦は、ミッドウイーク・平日水曜日にEL埼玉のホーム・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われますが、開始予定は午後1時となっています。そのことに触れ、「埼玉の熊谷で、平日水曜日の(午後)1時キックオフで、『だれが観に行くねん!』と。試合をこなさないといけないというのも、もちろんわかります。だけど、選手をたくさんの観客の前でプレーさせてあげたい。選手ファーストにしてほしいなと。運営ファーストではなくて」とコメントしていました。
※ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』2024年10月7日放送回より