日本維新の会の参議院議員・清水貴之氏(50)が10日、兵庫県庁で記者会見し、近く維新を離党し、無所属で県知事選挙に出馬すると表明した。
清水氏は、「今の兵庫県政を正常化するには、政党や党派で選挙をする場合ではない。対立ではなく協調。幅広く多くの人の声を形に変えたい」と述べ、現時点で維新からの支持や推薦を受ける考えはないとしている。
福岡県生まれ。民放局アナウンサーを務め、退社後フリーアナウンサーを経て、2013年の参議院選挙で兵庫選挙区から出馬して初当選。現在は2期目。
10月27日投開票の衆議院選挙で、兵庫8区から”くら替え”出馬する予定だったが、日本維新の会が、知事選に出馬を要請していた。近く維新に離党届を提出、参議院議員は自動失職する。
今回の選挙戦について維新からは、「(無所属での出馬について)チャレンジすることに応援の声をいただいている」と話した。
そして「1人で選挙は難しいので、昔の仲間などのサポートを受けながら進めていきたい。最近逆風が吹いている“維新隠し”ではない」と強調した。
具体的な政策の取りまとめを現在行って いる清水氏は、まず「ひょうごリスタート」と、「五国創生(※)」という2つのキーワードを挙げ、沈滞した兵庫県政の雰囲気を払拭し、明るい話題を提供したいと抱負を述べた。
さらに「斎藤元彦・前知事が進めてきた行財政改革をさらに前に進め、教育無償化などを視野に入れる」と話したが、「斎藤前知事の政策をそのまま引き継ぐのではない」と強調した。